◎コンゴ東部では国際テロ組織アルカイダやISISとつながりのあるイスラム過激派など、120以上の武装勢力が活動している。
コンゴ民主共和国、陸軍の兵士(Getty Images)

コンゴ民主共和国当局は16日、東部の北キブ州カシンディの教会に対するテロ攻撃について、イスラム国(ISIS)が犯行声明を出したと明らかにした。

地元警察によると、テロリストが教会に仕掛けた爆弾は15日に爆発し、少なくとも14人が死亡したという。

ISISの犯行声明はスンニ派が運営するアマーク(Aamaq)通信に掲載された。

ISISは声明の中で日曜礼拝を狙ったと述べ、コンゴ軍に東部地域から撤退するよう迫った。「聖戦士はコンゴ軍に、我々への攻撃はさらなる失敗と損失をもたらすだけだと伝えた...」

ISISはこの攻撃でキリスト教徒20人を殺害したと主張している。コンゴ当局は16日の時点で死者数を14人、負傷者を63人と報告した。

地元当局は15日、国連コンゴ民主共和国安定化ミッション(MONUSCO)が負傷者を市内に病院に搬送したと発表した。

コンゴ東部では国際テロ組織アルカイダやISISとつながりのあるイスラム過激派など、120以上の武装勢力が活動している。

コンゴ・ウガンダ連合軍は東部地域で1年ほど前から過激派掃討作戦を展開しているが、治安は悪化の一途をたどっている。600万人近くが国内避難民となり、数十万人が極度の貧困と食料不足に直面している。

ISISに忠誠を誓う武装勢力連合民主軍(ADF)」はカシンディの民間人を何度も標的にし、数百人を殺害した。

MONUSCOは先月公表した報告書の中で、「昨年4月以降のADFの攻撃により、民間人少なくとも370人が死亡、数百人が誘拐された」と述べている。

スポンサーリンク