◎陸軍はイトゥリ州の2地域で活動する武装勢力「連合民主軍(ADF)」を取り締まった。
2010年10月24日/コンゴ民主共和国、北キブ州郊外、陸軍の兵士(Joseph Kay/AP通信)

コンゴ民主共和国軍は15日、北東部イトゥリ州で対テロ作戦を決行し、隣国ウガンダに拠点を置く武装勢力「連合民主軍(ADF)」の戦闘員10人を殺害し、子供2人を含む6人を拘束したと発表した。

軍報道官によると、陸軍はイトゥリ州の2地域で活動するADFを取り締まったという。

拘束された2人の子供はウガンダとコンゴの国籍を持ち、ADFの戦闘員として活動していた。残り4人の身元は明らかにされていない。

コンゴ軍とウガンダ軍の合同チームは昨年11月から対ADF作戦を行っているが、ADFはイトゥリ州と東部の北キブ州で民間人を虐殺し続けている。

ADFはイスラム国(ISIS)とつながりのあるテロ組織として知られ、コンゴ東部で民間人数千人を虐殺し、ウガンダでも攻勢を強めている。コンゴ軍はADFを「東部地域で最も危険なテロ組織」とみなしている。

陸軍と行動を共にしているイトゥリ州の青年団グループはAFP通信の取材に対し、「今回の作戦中に住民5人の遺体を確認した」と語った。

コンゴ東部ではこの地域の鉱物資源をめぐる争いが続いている。北キブ州では今月初め、国連コンゴ民主共和国安定化ミッション(MONUSCO)の基地近くで暴動が発生し、PKO要員を含む20人以上が死亡した。

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