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スペイン・カナリア諸島沖で移民船漂流、少なくとも5人死亡、83人死亡との推計も

救助された44人はいずれも男性、マリやセネガル出身者で、未成年者も含まれていた。
2022年11月29日/スペイン、カナリア諸島、密航者3人(Spain's Maritime Safety and Rescue Society)

スペイン領カナリア諸島の南方沖で西アフリカから欧州を目指していた移民船が漂流しているのが見つかり、少なくとも5人が死亡した。スペイン当局が3日、明らかにした。それによると、この船には100人以上が乗っていたとみられ、44人が救助された一方、数十人が死亡したとみられる。

船は2日午後、グラン・カナリア島から約120キロ南の海域で発見された。

救助された44人はいずれも男性、マリやセネガル出身者で、未成年者も含まれていた。このうち3人がヘリコプターで病院に搬送され、残る41人は船でグラン・カナリア島の港に運ばれ、赤十字の支援を受けた。生存者たちは極度の脱水・衰弱状態にあり、上陸後に倒れたり、嘔吐したりする人もいたという。

生存者によると、船はガンビアを出発し、海上で長期間漂流していた。航海は約1カ月に及んだとの証言もあり、食料や飲料水が尽きたため、乗船者の一部は海水を飲んで体調を崩したという。また、船には女性や乳児も乗っていたとされ、航海中に死亡した人の遺体を海へ投棄したと生存者は説明している。

救助当局は船内で確認された5人の遺体について、強風と高波の影響で収容できなかった。移民の死者や行方不明者を調査するNGOはこの航海で83人が死亡したと推計しており、その中には女性3人と乳児1人が含まれるとしている。

西アフリカからカナリア諸島を経由して欧州を目指す大西洋ルートは世界で最も危険な移民ルートの一つだ。近年はカナリア諸島への到着者数が減少しているものの、航海中の船が行方不明となり、大西洋を漂流して遺体が米州まで流される事例もある。

今回の事故は欧州を目指す移民が極めて危険な海上ルートを利用せざるを得ない現実を改めて浮き彫りにした。

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