コンゴ・エボラ流行、確定症例1203人、死者321人に
今回の流行は東部を中心に拡大し、人口移動の活発な鉱山地域や紛争地帯で感染が広がっている。
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コンゴ民主共和国政府は26日、東部地域で流行が続く「エボラ出血熱」について、確定症例数が1200人を超えたと発表した。死者は321人となり、感染拡大に歯止めがかからない状況が続いている。政府は感染者の早期発見や接触者の追跡を進めているものの、治安の悪化や医療体制の脆弱さが対策を難しくしている。
今回の流行は東部を中心に拡大し、人口移動の活発な鉱山地域や紛争地帯で感染が広がっている。保健当局によると、直近24時間で新たな感染者が確認され、累計症例数は1203人となった。致死率は27%に上り、感染力の強いエボラウイルスへの警戒が続いている。政府は隔離施設の増設や検査体制の強化を進める一方、市民への啓発活動や医療従事者への支援を拡充している。
感染拡大の背景には長年続く武装勢力の活動や避難民の増加がある。東部地域では500万~600万人もの市民が避難生活を余儀なくされ、保健当局が感染者や濃厚接触者を追跡することは容易ではない。道路や通信などのインフラ不足も医療支援の妨げとなり、必要な医療物資を迅速に届けることが難しい状況にある。また、感染への偏見や行政への不信感から、症状があっても医療機関を受診しない住民も少なくないとされる。
感染は周辺国にも波及している。隣国ウガンダでは厳格な検疫や接触者追跡によって感染拡大を一定程度抑え込んでいるが、国境を越えた人の往来が多いことから警戒を続けている。さらに、感染者が海外へ渡航した事例も確認され、各国が空港や国境検問所での健康監視を強化している。コンゴ政府も感染地域から国外へ出る人への健康管理や移動制限を導入し、水際対策を強めている。
世界保健機関(WHO)やアフリカ疾病対策センター(Africa CDC)は、感染拡大を抑え込むには国際社会による資金や医療支援の拡充が不可欠だと訴えてきた。専門家は紛争の長期化によって保健活動が制約される限り、感染者数は今後も増加する可能性が高いと指摘し、地域全体での連携強化が急務となっている。
