コンゴ・エボラ流行、確定症例1118人、死者291人、感染拡大に歯止めかからず
今回の流行は北東部イトゥリ州を中心に北キブ州、南キブ州へと広がった。
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コンゴ民主共和国政府は24日、東部地域で流行が続く「エボラ出血熱」について、確定症例数が1118人に達したと発表した。死者は291人に上り、感染拡大に歯止めがかからない状況が続いている。今回の流行は5月中旬に確認されて以降、急速に感染者数が増加し、世界保健機関(WHO)や各国の保健当局が警戒を呼びかけている。
今回の流行は北東部イトゥリ州を中心に北キブ州、南キブ州へと広がった。流行しているのは「ブンディブギョ株」と呼ばれるエボラウイルスで、この型に対しては承認済みのワクチンや特効薬がない。医療機関は患者の隔離や接触者追跡を進めているものの、流行地域が紛争や治安悪化に長年苦しんできた地域であることから、対応が難しい状況に置かれている。
WHOによると、今回の流行は発見が遅れたことも被害拡大の要因となった。感染は数カ月前から地域社会で広がっていた可能性があるものの、正式な確認は5月15日まで行われなかった。そのため、感染経路の追跡や患者の隔離措置が後手に回り、流行の初期段階で大規模な感染拡大を招いたとみられている。
さらに、現地では医療従事者への不信感や暴力行為も深刻な問題となっている。WHOは医療関係者や施設を標的とした複数の事件を確認しており、一部地域では住民がエボラの存在そのものを疑うケースも報告されている。伝統的な埋葬習慣の制限に対する反発も公衆衛生対策の実施を難しくしている。
また、流行の中心地には鉱山地帯が含まれ、多くの労働者が地域間を移動していることも感染拡大の一因となった。避難民キャンプでも感染や死亡が相次ぎ、衛生環境の悪化がさらなる流行を招いている。専門家の間では、実際の感染者数は公表値を上回っている可能性が高いとの見方が出ている。
感染拡大は周辺国にも影響を及ぼしている。隣国ウガンダで感染者が確認され、さらにフランスでもコンゴで活動していた医師の感染が報告された。各国は空港や国境での監視体制を強化しているが、WHOは依然として流行が拡大局面にあるとの認識を示している。
