コンゴ・エボラ流行、確定症例4000人超える、死者1850人、過去最悪ペース
感染は北東部イトゥリ州、北キブ州、南キブ州など5州に広がっている。
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コンゴ民主共和国で続く「エボラ出血熱」の流行について、確定症例数が4000人を超えた。政府が7日に公表した最新の統計によると、確定症例数は4053人、死者は1850人に達した。今回の流行は2014~16年の西アフリカでの大流行に次ぐ世界で2番目の規模となり、過去最悪級の感染拡大として国際社会の懸念が強まっている。
今回の流行は5月15日に正式に宣言されたが、その後の調査では、感染は少なくとも今年1月には始まっていた可能性が高いことが判明している。流行初期には十分な監視体制が整っておらず、多くの感染者が把握されないまま地域内で感染が拡大したとみられる。専門家は実際の感染者数はこれをはるかに上回る可能性が高いと指摘している。
感染は北東部イトゥリ州、北キブ州、南キブ州など5州に広がっている。特に東部地域では武装勢力による治安悪化が続いており、医療従事者が感染地域に安全に立ち入れないケースも少なくない。道路や通信などのインフラも脆弱で、感染者の発見や接触者の追跡、患者の搬送が難航していることが封じ込めを一層困難にしている。
さらに、今回流行しているのは「ブンディブギョ株」と呼ばれるエボラウイルスで、この型に対して承認済みのワクチンや特効薬はない。現在は既存のザイール型向けワクチンに一定の効果が期待されることから限定的に使用されているほか、治療薬の臨床試験も進められている。医療資源の不足も対応を難しくする要因となっている。
感染拡大を防ぐため、当局は患者の早期発見や隔離に加え、住民への啓発活動を強化している。しかし、一部地域では医療機関への不信感や誤情報の拡散により、患者が治療施設への搬送を拒否したり、感染を届け出なかったりする事例も報告されている。このため、多くの患者が医療機関ではなく地域社会で死亡しており、感染の連鎖を断ち切ることが難しくなっている。
保健当局や国際機関は、流行の長期化を防ぐには監視体制の強化と医療支援の拡充、治安の改善が不可欠だと訴えている。
