◎サヘル地域では国際テロ組織アルカイダやイスラム国(ISIS)系の過激派が猛威を振るっている。
ブルキナ軍と仏軍の兵士(Getty Images)

ブルキナファソの軍事政権は6日、北部地域で4日に発生したイスラム過激派によるテロ攻撃の死者が25人に達したと発表した。

地元当局によると、警察官3人と民間人22人の死亡が確認されたという。

スム県の知事は声明で、「武装テロ集団は民間人を激しく銃撃した」と述べている。軍政は前回の報告で少なくとも12人が死亡したと発表していた。

スム県知事は声明の中で、「地域を守る作戦が進行中であり、テロリストと戦う勇敢なボランティアの力が必要だ」と述べ、住民に対テロ戦争に参加するよう呼びかけた。「悪魔軍団の攻撃を克服するためには皆さんの力が必要です...」

AFP通信の取材に応じた目撃者は、「武装した男たちは警察署、町役場、学校などを狙った」と語った。「民兵はモスクと民家を守ろうとしましたが、攻撃に屈しました」

別の住民は「オートバイに乗った男たちが町を攻撃した」と説明。「多くの住民が行方不明で、犠牲者はさらに増えるかもしれない」と述べた。

軍政関係者は「テロリストの一部を無力化した」と述べている。

AFPは治安筋の話を引用し、「東部地域でも4日に爆弾攻撃が発生し、兵士6人が死亡した」と報じている。

サヘル地域では国際テロ組織アルカイダやイスラム国(ISIS)系の過激派が猛威を振るっている。

ブルキナで2015年以降の紛争に巻き込まれ難民になった民間人は200万人と推定され、数千人が死亡した。

昨年9月末の軍事クーデターで前軍事政権を打倒し世界最年少の大統領となったラオレ(Ibrahim Traore)大尉は過激派を殲滅すると約束したが、暴力の波に押されているように見える。

トラオレ氏は就任演説で「テロリストの大群に占領された領土を征服する」と宣言した。

サヘル地域の過激派組織(ロイター通信)
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