◎ブルキナ軍はイスラム過激派に国土の4割を奪われたと推定されている。
2016年1月17日/ブルキナファソ、首都ワガドゥグー、自爆テロで全焼して車と建物(Sunday Alamba/AP通信)

ブルキナファソ当局は19日、北部と東部地域でテロ攻撃が発生し、民間人6人を含む少なくとも8人が死亡したと明らかにした。

AFP通信によると、最初の攻撃は北部ナメテンガ(Namentenga)で17日に発生。即席爆発装置(IED)による攻撃で兵士2人が死亡、5人が負傷したという。

ガーナ国境に近い東部地域で17日に発生した武装集団による攻撃では民間人6人が射殺された。武装集団は旅客バスを襲撃し、数人を拉致した後、見せしめとして6人を射殺したという。

ブルキナ軍によると、このバス攻撃で死亡した6人の中には、東部地域の商工会幹部が含まれていたという。武装集団は逃走した。

ブルキナでは2015年以来、国際テロ組織アルカイダやイスラム国(ISIS)とつながりのあるイスラム過激派が各地で活動を続け、市民200万人が避難民となり、数千人が殺害されたと推定されている。

軍事政権によると、民間人に対する過激派の攻撃は北部と東部で増加傾向にあるという。

今年2回目となる9月30日の軍事クーデターで上官を追放したトラオレ(Ibrahim Traore)大尉は「過激派に奪われた領土を再征服する」と宣言し、大統領に就任した。

ブルキナ軍は過激派に国土の4割を奪われたと推定されている。

AFP通信によると、軍は北西部地域で12月1日~10日にかけて過激派討伐作戦を決行し、テロリスト39人を殺害したという。

この作戦の目的はマリ国境近くの領土奪還とされ、部隊は過激派に占領された12地域を解放したと伝えられている。

2022年10月21日/ブルキナファソ、首都ワガドゥグー、大統領に就任したトラオレ大尉(Getty Images)
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