ボツワナで「アーセナル優勝」祝日?偽情報拡散で政府が対応する事態に
騒動の発端はボツワナ政府の公式文書を装った画像だった。
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イングランド・プレミアリーグで22年ぶりの優勝を果たした「アーセナル」を巡り、アフリカ南部ボツワナで「アーセナルファンのための祝日が制定された」とする情報がSNS上で拡散した。しかし、これは誤情報であり、ボツワナ政府が「フェイクニュースだ」と否定する騒動に発展した。
騒動の発端はボツワナ政府の公式文書を装った画像だった。文書には国章や大統領府の印章が使われており、ボツワナのボコ(Duma Boko)大統領が、長年アーセナルを応援してきた国民の「情熱と忠誠心」を称え、5月20日を特別休日にすると記されていた。アーセナルは今季、熾烈な優勝争いの末にリーグ制覇を達成、熱狂したサポーターの間で情報が急速に広まった。
しかし、ボツワナ政府はその後、X(旧ツイッター)で問題の文書画像に赤字で「FAKE(偽物)」と表示し、「アーセナルファンのための休日は存在しない」と明確に否定した。政府の対応により、祝日情報は完全なデマだったことが判明した。
偽文書には不自然な点もあった。文書の日付は5月17日となっていたが、アーセナルの優勝が正式に決まったのは5月19日、ライバルのマンチェスター・シティが引き分けた後だった。このため、SNS上では「優勝決定前に祝日を出すのはおかしい」と指摘する声も上がっていた。
ボツワナではサッカー人気が高く、特にプレミアリーグは広く親しまれている。アーセナルは人気クラブの一つで、多くのファンが深夜まで試合を観戦することで知られる。そのため、今回の“祝日騒動”は一種の冗談として受け止める人もいた。一方で、政府公式文書を模倣した巧妙な偽情報だったことから、誤認した人も少なくなかった。
SNSでは「マンチェスター・ユナイテッドのファンが作ったのではないか」と冗談交じりに推測する投稿も見られ、ライバルクラブ同士の軽口として拡散した側面もある。だが、生成AIや画像編集技術の進歩によって、公的機関を装った偽情報が容易に作られる時代となっているため、専門家は「見た目が本物らしくても、情報源を確認することが重要だ」と注意を呼びかけている。
