アルジェリア、生産拡大に向け石油・ガス探査の入札開始
政府は19日、「アルジェリア・ビッドラウンド2026」と名付けた入札を正式に発表した。
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北アフリカの産油国アルジェリアが19日、石油・ガスの生産拡大と外資誘致を目的に、新たな探鉱ライセンス入札を開始した。エネルギー市場の変動が続く中、供給国としての存在感を強める狙いがある。
政府は19日、「アルジェリア・ビッドラウンド2026」と名付けた入札を正式に発表した。対象となるのは7つの探鉱ブロックで、南部地域などに位置する。これらの地域には数億バレル規模の原油や天然ガスが埋蔵されている可能性がある。
今回の入札は国際エネルギー企業の代表者らが出席する首都アルジェでの式典で公表された。アルジェリアは石油輸出国機構(OPEC)加盟国であり、欧州向け天然ガス供給でも重要な役割を担うが、近年は生産維持と投資確保が課題となっている。こうした状況を踏まえ、上流部門への投資拡大を図る政策の一環として今回の入札が実施された。
入札手続きは段階的に進められる。技術フェーズは6月1日に始まり、企業は入札資料の閲覧やオンライン説明会への参加が可能となる。その後、データ提供や質疑応答が10月末まで行われ、最終的な入札提出期限は11月26日となっている。契約は2027年1月末までに締結される見通しで、国営エネルギー企業との間で生産分与契約または参加契約が結ばれる。
テブン(Abdelmadjid Tebboune)大統領は今回の入札が単なる投資誘致にとどまらず、世界的なエネルギー安全保障にも寄与すると強調する。政府報道官はX(旧ツイッター)への投稿で、「この新ラウンドにより、アルジェリアは地域のエネルギーハブとしての地位を強化する」と述べた。
背景には世界的なエネルギー需給の変化がある。欧州では地政学的要因を受けて供給源の多様化が進み、豊富な埋蔵量を持つアルジェリアへの期待が高まっている。一方で同国は近年、天然ガス生産の伸び悩みなどに直面し、新規開発の促進が急務となっていた。
アルジェリアは今後、こうした入札を定期的に実施する方針も示している。広大な未開発地域を抱える同国にとって、海外企業の技術力と資本を取り込むことが生産拡大の鍵となる。今回の入札開始はその試金石として国際的な関心を集めている。
