米国の歌手「D4vd」殺人罪で起訴、少女バラバラ殺人事件
ロサンゼルス郡のネイサン・ホックマン検事は記者会見で、第1級殺人に加え、未成年者に対するわいせつ行為や遺体損壊など複数の罪でD4vdを起訴したと発表した。
とD4vd(Getty-Images/AFP通信).jpg)
米カリフォルニア州ハリウッドの自動車保管施設で少女の遺体が見つかった事件について、歌手のデヴィッド・アンソニー・バーク(芸名D4vd、David Anthony Burke)容疑者が殺人罪で起訴された。検察は20日の記者会見でこの事件を「残虐で恐ろしいもの」と表現し、社会に大きな衝撃を与えている。
起訴内容によると、被害者は14歳のリバス・ヘルナンデス(Celeste Rivas Hernandez)さん。2025年4月に最後に目撃された後、長期間にわたり行方不明となっていた。警察によると、ヘルナンデスさんは25年4月23日、ロサンゼルスのハリウッドヒルズにあるD4vdの自宅を訪れたのを最後に消息を絶ったという。その後、25年9月、放置されていた車両の中から遺体が発見されたことで事件は急展開を迎えた。
遺体が見つかったのはD4vd名義のテスラ車で、牽引後、保管されていた車から異臭がするとの通報を受け、捜査当局が確認した結果、トランク内から腐敗した遺体が見つかった。遺体は複数の袋に分けられ、頭部や胴体、四肢が分離されていた。その後の捜査で遺体がヘルナンデスさんであることが確認された。死因や死亡時期は明らかになっていない。
ロサンゼルス郡のネイサン・ホックマン(Nathan Hochman)検事は記者会見で、第1級殺人に加え、未成年者に対するわいせつ行為や遺体損壊など複数の罪でD4vdを起訴したと発表した。さらに本件には「待ち伏せ」や「証人排除」などの加重事由が含まれる可能性があり、極刑が検討される可能性もある。検察は「物的証拠や法医学的証拠、デジタル証拠を法廷で提示する」として、有罪立証に自信を示している。
一方でD4vdの弁護団は一貫して無罪を主張。「依頼人は殺害に関与していない」として、今後の裁判で無実を証明するとしている。D4vdは逮捕後、保釈なしで拘留されている。
D4vdはティックトックなどを通じて人気を獲得した新進気鋭のアーティスト、2022年頃から音楽活動を本格化させ、若年層を中心に支持を集めていた。しかし今回の事件によりツアーの中止など活動は事実上停止している。
事件の背景として、検察はD4vdと少女との間に不適切な関係があった可能性にも言及している。捜査当局はヘルナンデスさんがD4vdにとって不利となる証言を行うことを防ぐために殺害された可能性も視野に入れている。
逮捕・起訴までに時間を要した経緯や、著名人による凶悪犯罪という側面から、本件は全米で大きな注目を集めている。今後の裁判では、証拠の信頼性や動機の有無が争点となる見通しで、事件の全容解明が待たれる。
