エチオピア内戦:北部ティグレ州で戦闘激化、周辺国を巻き込む紛争に拡大懸念
戦闘は9月23日に本格化し、ロイター通信によると、10月5日にはメケレ郊外で国軍とティグレ側の部隊が砲撃を交わした。
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エチオピア北部ティグレ州で5日、政府軍と反政府勢力の戦闘が激化し、空爆や激しい砲撃が相次いだ。人道支援団体によると、州都メケレの北西に位置する地域では空爆によって少なくとも17人が死亡した。国軍は週末にメケレを制圧したとみられ、ティグレ人民解放戦線(TPLF)などとの戦闘が続いている。
戦闘は9月23日に本格化し、ロイター通信によると、10月5日にはメケレ郊外で国軍とティグレ側の部隊が砲撃を交わした。人道支援関係者の情報では、メケレの北西約100キロに位置する地域で空爆により9人、別の地区で8人が死亡したとされる。政府はティグレ州と周辺地域の通信を遮断しており、現地の状況は確認することは困難になっている。
今回の衝突は、2020~22年に数十万人の死者を出した紛争終結以来、最も深刻な軍事的エスカレーションとなっている。TPLFは先月、アビー(Abiy Ahmed)首相の政権打倒を掲げる反政府勢力の連合に加わった。
これに対し、政府軍は9月下旬以降、ティグレ州への攻撃を強化。メケレでは反政府勢力が撤退したことで政府軍が大きな戦略的勝利を得た一方、戦闘は周辺地域に広がっている。
さらに懸念されているのが、周辺国を巻き込んだ地域紛争への発展だ。エチオピア政府は隣国エリトリア、スーダン、エジプトが反政府勢力を支援していると非難しているが、3カ国は関与を否定している。エチオピアとエリトリアは先週、この問題を背景に外交関係を断絶した。
エチオピアとエリトリアは1998~2000年にも国境戦争を経験しており、両国の関係悪化は今回の戦闘をさらに複雑にする可能性がある。アビー氏は内陸国エチオピアの経済と安全保障にとって海へのアクセスが不可欠だと改めて強調。エリトリアはエチオピアが紅海沿岸の港を武力で奪取する可能性を警戒している。
米国はエチオピアとエリトリア双方に自制を求め、両国の対立が拡大すれば米国との協力関係にも影響すると警告している。ロイターによると、メケレでは一部の店舗が営業を再開し、通信も徐々に復旧しているものの、北部での戦闘が長期化すれば、前回の紛争で深刻化した人道危機が再び拡大する可能性がある。
