コンゴ・エボラ流行止まらず、中心地から周辺州へ、アフリカCDCが警告
コンゴ当局によると、10日時点の確定症例数は6843人、死者数は3310人に達した。
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アフリカ疾病対策センター(アフリカCDC)は10日、コンゴ民主共和国東部で発生している「エボラ出血熱」の流行について、当初の中心地だった北東部イトゥリ州から周辺地域へ急速に拡大していると警告した。イトゥリ州では新規感染者と死者の増加ペースが鈍化している一方、北キブ州では感染者が過去3週間で2倍以上に増え、1000人を超えた。
コンゴ当局によると、10日時点の確定症例数は6843人、死者数は3310人に達した。感染地域はイトゥリ州だけでなく、北キブ州や低ウエレ州などへ広がっており、複数の保健区域で新たな感染が確認されている。
背景には、東部地域で紛争と住民の大規模な避難がある。同国最大の反政府勢力「M23(3月23日運動)」などによる暴力で多くの市民が避難を余儀なくされ、医療施設や感染対策が機能しない地域もある。さらに、医療従事者のストライキや資金不足も重なり、感染者を早期に発見して隔離する体制が弱まっている。
世界保健機関(WHO)によると、現在59カ所の治療施設で約1400床を確保しているものの、さらに1600床が必要だという。必要な医療従事者は9000人に上る一方、ストなどの影響で大幅に不足している。国際的な資金や支援組織も足りず、対応能力そのものが限界に近づいている。
今回の流行を引き起こしているのは「ブンディブギョ株」と呼ばれるエボラウイルスで、承認されたワクチンや治療薬はない。新たなワクチンの臨床試験も進められているが、供給量には限りがある。
アフリカCDCとWHOは、流行がさらに拡大すれば過去最大のエボラ流行になる可能性があるとして、国際社会にさらなる支援を求めている。
