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TSMC26年第2四半期(4~6月)純利益、過去最高更新の見通し

市場予想では純利益は6326億台湾ドル(約3.19兆円)となり、前年同期比で大幅な増益となる見込みだ。
台湾積体電路製造(TSMC)のロゴ(ロイター通信)

半導体受託生産の世界最大手であるTSMC(台湾積体電路製造)が17日に発表する2026年第2四半期(4~6月)決算は、人工知能(AI)向け半導体需要の急拡大を背景に、四半期として過去最高益を更新する見通しである。市場予想では純利益は6326億台湾ドル(約3.19兆円)となり、前年同期比で大幅な増益となる見込みだ。これが実現すれば、5四半期連続で過去最高益を更新することになる。

TSMCは生成AIの普及に伴い、高性能半導体の生産を担う中核企業として存在感を一段と高めている。米エヌビディアやアップルなど世界の主要IT企業を顧客に持ち、最先端の3ナノメートルおよび2ナノメートル製造技術に加え、高性能チップを効率的に接続する先端パッケージング技術「CoWoS」への需要が急増している。AI向けサーバーやデータセンターへの投資拡大が、同社の業績を力強く支えている。

同社は今週、第2四半期の売上高が前年同期比36%増となり、市場予想を上回ったことを公表している。利益率も堅調に推移したとみられ、市場では通期の売上高成長率見通しが引き上げられるとの期待が高まっている。決算説明会では第3四半期(7~9月)の業績見通しに加え、2026年通期の事業計画や設備投資方針が焦点となる。

設備投資では、AI向け半導体の旺盛な需要に対応するため、生産能力の拡充を急いでいる。2026年の設備投資額は520億~560億米ドルを計画しており、市場では上限近くまで積み増される可能性があるとの見方も出ている。米アリゾナ州では総額1650億米ドル規模の投資計画を進めており、新たな工場建設を通じて生産拠点の多様化と供給体制の強化を図る方針である。

株式市場でもTSMCへの期待は高い。同社株は2026年に入って約57%上昇し、時価総額は1兆9500億米ドルに達した。AI関連銘柄への資金流入が続く中、半導体製造装置大手ASMLも需要拡大を背景に業績見通しを引き上げており、AI向け半導体市場全体の成長が改めて確認されている。

もっとも、市場関係者は好調な業績だけでなく、今後の需要動向にも注目している。AI向け投資は引き続き堅調と見込まれる一方、世界経済の減速や地政学リスク、各国の貿易政策の変化は半導体市場に影響を与える可能性がある。それでも、AIインフラ整備が世界的に続く現状では、TSMCが最先端半導体の供給を担う中心企業として成長を維持するとの見方が市場では優勢となっている。

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