◎この歩道は日本の日立製作所が製造し、1996年に設置されたもので、2025年に改修工事を予定していた。
動く歩道(Getty Images)

タイの空港で女性が動く歩道に挟まれ、足を切断する事故が発生した。現地メディアが29日に報じた。

それによると、女性は57歳のタイ人。バンコクのドンムアン空港から南部ナコンシータマラート県に向かう午前の便に搭乗する予定だったが、同空港の第2ターミナルにある動く歩道で脚を挟まれたという。

救助隊は女性を救助し病院に搬送。対応に当たった医師は左足の膝から上を切断するという厳しい決断を下さざるを得なかった。

ドンムアン空港は声明で、女性に深い哀悼の意を表し、医療費の全額負担とその他の補償についても交渉に応じると表明した。

報道によると、女性を最初に受け入れた病院は「切断は避けられない」と判断したが、女性は可能性を検討するため、別の病院での治療を希望したという。

ソーシャルメディアで共有された画像には、動く歩道の端で対応に当たる救急隊員の姿が写っていた。報道によると、動く歩道のベルトコンベアが割れ、穴が開いていたという。

同空港は女性のスーツケースの車輪がベルトコンベアの下から見つかってと述べている。それが破損した理由は明らかになっていない。

同空港によると、職員が動く歩道を毎日点検し、月に1回、専門業者による定期点検も行っているという。

この歩道は封鎖され、エンジニアチームが警察の立ち合いの下、事故原因の調査に当たっている。

この歩道は日本の日立製作所が製造し、1996年に設置されたもので、2025年に改修工事を予定していたようだ。

同空港によると、2019年に第1ターミナルの動く歩道で乗客の靴が引っかかり、破損する事故が起きたという。

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