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バングラの「ドナルド・トランプ水牛」、動物園の人気者に

SNS時代ならではの「ネットの人気者」となった一頭の水牛は、本来であれば祭礼で命を終えるはずだった運命を変え、今ではバングラデシュを代表する話題の動物として多くの人々を引きつけている。
2026年5月29日/バングラデシュ、首都ダッカの動物園、ドナルド・トランプと名付けられたアルビノのバッファロー(AP通信)

バングラデシュの首都ダッカにある国立動物園で「ドナルド・トランプ」と名付けられた珍しいアルビノの水牛が人気を集めている。黄金色の前髪と白い体毛がトランプ(Donald Trump)米大統領の特徴的な髪形を連想させることから「ドナルド」「バングラデシュのトランプ」「トランプ水牛」などと呼ばれるようになり、国内外で大きな話題となった。

この水牛は体重約700キログラムの4歳雄で、ダッカ近郊ナラヤンガンジの農場で飼育されていた。飼い主の家族がその外見を見てトランプ氏になぞらえたことが名前の由来とされる。アルビノの水牛は極めて珍しく、黄金色の毛並みとピンク色がかった鼻を持つ姿がSNSで拡散されると、多くの見物客が農場を訪れるようになった。

ドナルド・トランプはイスラム教の祝祭「イード・アル・アドハー(犠牲祭)」のために売却され、食肉用として屠殺される予定だった。しかし、動画や写真がインターネット上で急速に広まり、全国的な注目を集めたことから状況が一変。政府が安全上の懸念を理由に介入し、購入者に代金を返金したうえで、ドナルド・トランプを国立動物園へ移送する措置を取った。結果として、人気者となったドナルド・トランプは犠牲祭での屠殺を免れることになった。

現在、国立動物園では連日多くの来園者がドナルド・トランプを一目見ようと詰めかけている。来園者はスマートフォンで写真や動画を撮影し、子どもを肩車して見せる保護者の姿も見られる。動物園職員はドナルド・トランプの毛並みを整えたり、水をかけて体温を下げたりするなど特別な世話を行い、施設内でも目玉展示の一つとなっている。

一方で、この命名をめぐっては議論も起きている。一部の市民は世界的な政治指導者の名前を家畜に付けることは失礼だと批判している。地元メディアによると、動物園には当初、ドナルド・トランプと記された表示板が設置されていたが、その後撤去された。また、動物園の責任者が解任されたとの報道もあり、名称をめぐる騒動は思わぬ波紋を広げている。

それでも、珍しいアルビノの体色とユニークな外見を持つドナルド・トランプへの関心は衰えていない。SNS時代ならではの「ネットの人気者」となった一頭の水牛は、本来であれば祭礼で命を終えるはずだった運命を変え、今ではバングラデシュを代表する話題の動物として多くの人々を引きつけている。

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