◎ウランン山は20日に噴火。噴煙は15000メートルに達したとされる。
2001年/パプアニューギニア、ビスマルク諸島のウラウン山(AP通信)

パプアニューギニア・ビスマルク諸島にある火山「ウラウン山(2334メートル)」の噴火警戒レベルが引き下げられた。現地メディアが21日に報じた。

ウランン山は20日に噴火。噴煙は15000メートルに達したとされる。負傷者は確認されていない。

中央政府によると、ウラウン山の噴火警戒度は最高レベルから1段階引き下げられたものの、噴火が収まる兆候はみられないという。

ニュージーランドで火山活動を観測している研究機関GNSサイエンスは今回の噴火について、「津波が発生するリスクは低い」と説明した。

またGNSサイエンスは「ウラウン山は以前として活発な状態であり、20日と同規模の噴火を繰り返す可能性がある」と述べた。

ウラウン山は21日にも噴火を繰り返し、噴煙は5000メートルに達した。

中央政府は火山灰が都市部に到達し、航空機に影響を与える可能性があると警告している。報道によると、火山灰はウラウン山の北西数十キロの地点まで広がったという。

火山灰が到達した地域で暮らす市民は1万~1万5000人と伝えられている。

パプアニューギニアの火山はすべて環太平洋火山帯に沿って形成されている。専門家によると、ウラウン山は1700年代から噴火を繰り返し、2019年の大噴火では5000人以上が避難を余儀なくされた。この時も負傷者は出なかった。

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