◎両国は2670キロにわたり国境を接している。フェンスが設置されているのはごく一部である。
パキスタン、北西部カイバル・パクトゥンクワ州のトルカム国境検問所(Getty Images)

パキスタンの治安部隊が隣国アフガンから侵入しようとした7人の武装勢力を殺害した。陸軍が17日、明らかにした。

それによると、武装勢力は北西部カイバル・パクトゥンクワ州のアフガン国境から不法入国を試みたという。

両国は2670キロにわたり国境を接している。フェンスが設置されているのはごく一部である。

陸軍は声明で、「治安部隊がアフガン国境の町で武装勢力を発見、銃撃戦になり、7人を無力化した」と述べている。

それによると、数人がアフガン領内に逃げ込んだという。

パキスタンはアフガンに対し、国境警備を徹底するよう長年求めてきた。

パキスタン政府はアフガンが国境付近で活動する武装勢力を見て見ぬふりをしていると非難。アフガンはこれを否定している。

アフガンと国境を接するカイバル・パクトゥンクワ州と南西部バルチスタン州ではテロ攻撃が相次いでおり、その多くにTTP(パキスタンのタリバン運動)が関与している。

TTPとアフガンのタリバンは別組織だが、思想は共有している。TTPは現在、アフガンの山岳地帯に潜伏しているとみられ、2022年11月に中央政府との停戦協定を一方的に打ち切り、軍と警察への攻撃を強化した。

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