◎軍の特殊部隊はアフガンとの国境に近い地区に武装勢力の隠れ家があるという信頼できる情報に基づき、6月30日未明に作戦を決行した。
パキスタン、北西部カイバル・パクトゥンクワ州(Getty Images)

パキスタン軍が北西部カイバル・パクトゥンクワ州・北ワジリスタンのアフガン国境近くにある武装勢力の拠点2カ所を急襲し、6人を殺害した。軍報道官が1日に明らかにした。

それによると、軍の特殊部隊はアフガンとの国境に近い地区に武装勢力の隠れ家があるという信頼できる情報に基づき、6月30日未明に作戦を決行したという。

報道官は声明で、「特殊部隊は隠れ家2カ所から武器と弾薬も押収した」と述べているが、それ以上の詳細は明らかにしていない。

地元メディアによると、北ワジリスタンで活動する武装勢力の多くがTTP(パキスタンのタリバン運動)の派閥に属しているという。

TTPとアフガンのタリバンは別組織だが、思想は共有している。TTPは現在、アフガンの山岳地帯に潜伏しているとみられ、昨年11月に中央政府との停戦協定を一方的に打ち切り、軍と警察への攻撃を強化した。

アフガン国境付近ではイスラム国(ISIS)系組織の痕跡も確認されている。

治安当局は今週、カイバル・パクトゥンクワ州内でISIS系組織の司令官とされる男と戦闘員2人を殺害した。

パキスタン軍は近年、アフガニ国境沿いで大規模な軍事作戦を展開してきた。しかし、この地域で活動する過激派のテロ攻撃は止まず、多くの市民が殺害されている。

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