◎パキスタンがアフガン領内を攻撃したのは2年振り。
パキスタン、南西部バルチスタン州(ロイター通信)

パキスタン軍が隣国アフガニスタンに拠点を置くTTP(パキスタンのタリバン運動)関連組織の隠れ家を空爆した。パキスタン外務省が18日、明らかにした。

アフガンのタリバン暫定政権はこの空爆で少なくとも8人が死亡したと報告。パキスタンを非難した。

TTPとアフガンのタリバンは別組織だが、思想は共有している。TTPは現在、アフガンの山岳地帯に潜伏しているとみられ、2022年11月に中央政府との停戦協定を一方的に打ち切り、軍と警察への攻撃を強化した。

パキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ州では先週、爆発物を積んだトラックが爆発、その後の銃撃戦で陸軍兵士7人が死亡している。TTPは犯行声明を出していない。

パキスタン外務省は18日、アフガン領内を空爆したと認め、「情報機関の調査に基づき、国境地帯における対テロ作戦を決行した」と明らかにした。

同省はTTP分派の複数の拠点を空爆したとしている。

アフガンのタリバン暫定政権はこの空爆を侵略行為と非難。「重火器で国境沿いに展開するパキスタン軍を攻撃した」と述べたが、詳細は明らかにしなかった。

AP通信は関係筋の話として、「パキスタン空軍はアフガン東部パクティカ州を含む複数の州郊外にミサイルを撃ち込んだ」と伝えている。

パキスタンがアフガン領内を攻撃したのは2年振り。

アフガンと国境を接するパキスタンのカイバル・パクトゥンクワ州と南西部バルチスタン州では過激派によるテロ攻撃が相次いでいる。

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