◎トルカム国境検問所のパキスタン当局はトラック運転手を含む通行者にパスポートとビザの提示を求め始めた。
パキスタン、北西部カイバル・パクトゥンクワ州のアフガン国境近く(Getty Images)

パキスタン政府は13日、隣国アフガンと国境を接する北西部カイバル・パクトゥンクワ州の国境検問所を事実上封鎖した。

アフガン東部ナンガルハル州の当局者によると、トルカム国境検問所のパキスタン当局はトラック運転手を含む通行者にパスポートとビザの提示を求め始めたという。

この検問所を通過するトラック運転手は何年もの間、書類なしで通過を許可されていた。

タリバン暫定政権は13日、この検問所のアフガン側でもパスポートとビザの提示を求めるよう国境警備隊に通知したと明らかにした。

その後、ナンガルハル州知事室は別の声明で、「双方の当局者が問題解決に向けて協議中であり、間もなく決定が下される」と述べたが、詳細は明らかにしなかった。

トルカム国境検問所は過去数ヶ月、何度も閉鎖されている。昨年9月には両国の国境警備隊が衝突し、9日間閉鎖された。

AP通信によると、検問所前の道路には野菜や果物などの生鮮品を積んだ数十台のトラックが列を作った。

ペシャワルから野菜を運んできたというトラック運転手はAPに、「パスポートもビザも持っていないため、途方に暮れている」と語った。

パキスタン政府はアフガンのタリバンと同盟関係にあるTTP(パキスタンのタリバン運動)の取り締まりを強化している。

TTPとタリバンは別組織だが、思想は共有している。TTPは現在、アフガンの山岳地帯に潜伏しているとみられ、2022年11月に中央政府との停戦協定を一方的に打ち切り、軍と警察への攻撃を強化した。

カイバル・パクトゥンクワ州で8日に発生したポリオ予防接種キャンペーンに対する爆破テロでは警察官ら少なくとも7人が死亡。TTPが犯行声明を出した。

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