◎雪崩はギルギット・バルティスタン州とアザド・カシミール州を結ぶ峠で27日早朝(現地時間)に発生した。
パキスタン、北部ギルギット・バルティスタン州(Getty Images)

パキスタンの警察当局は27日、北部ギルギット・バルティスタン州の山岳地帯で雪崩が発生し、4歳の男児を含む11人が死亡、25人が負傷したと発表した。

それによると、雪崩に巻き込まれたのはヤギの群れを連れていた遊牧民だという。

雪崩はギルギット・バルティスタン州とアザド・カシミール州を結ぶ峠で27日早朝(現地時間)に発生した。

州警察の報道官は地元ラジオ局のインタビューで、「これまでに4歳の男児1人と女性4人を含む11人の死亡を確認した」と語った。

それによると、地元の救助隊は雪崩が発生したエリアに到達できず、陸軍に支援を要請したという。

軍はヘリコプターを現場に送り、地元当局の救助活動を支援した。雪崩は海抜4270mの地点で発生したと伝えられている。

州警察の報道官によると、負傷者は現地から5kmほど離れた病院に搬送されたという。

シャリフ(Shahbaz Sharif)首相は自身のSNSに声明を投稿。犠牲者に哀悼の意を表し、関係閣僚に必要な支援を提供するよう命じたと明らかにした。

ギルギット・バルティスタン州政府は負傷者が搬送された病院に要員を送ったとしている。

同州はパキスタンで最も険しい地域のひとつであり、地球温暖化の影響を強く受けている。当局によると、同州では気温の上昇により、雪崩のリスクが高まっているという。

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