インドネシア中部の保育施設で児童虐待、幼児を縛るなど、警察の捜査続く
問題となったのは「リトル・アレシャ(Little Aresha)」という保育施設で、2026年4月に警察の捜索を受けた。
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インドネシア中部ジョグジャカルタの保育施設で、複数の幼児が手足を縛られた状態で保育されていたことが発覚し、大きな波紋を呼んでいる。警察は児童虐待と育児放棄の疑いで施設の関係者13人を逮捕し、事件の全容解明を進めている。
問題となったのは「リトル・アレシャ(Little Aresha)」という保育施設で、2026年4月に警察の捜索を受けた。捜査当局によると、施設には2~6歳の子ども100人以上が登録され、立ち入り時には多くの子どもが手足を縛られ、一部はドアにつながれた状態だったという。さらに、日常的に平手打ちやつねるなどの身体的虐待も行われていた疑いが持たれている。
逮捕された13人はいずれも女性で、施設の経営者や園長、保育士らが含まれる。警察によると、子どもたちを拘束した理由について、保育士らは「子どもを扱いやすくするためだった」と説明しているという。施設は無許可運営で、保育士の資格や研修体制にも問題があったとみられる。
事件は内部告発によって明るみに出た。元職員が当局へ通報したことで捜査が始まり、保護者の証言からも虐待の実態が次々と浮かび上がった。ある父親は3歳の娘が登園日になるたび激しく泣く理由を理解できなかったが、後に施設での虐待が原因だったと知り衝撃を受けたという。また、4歳の息子がドアに縛り付けられていたことを知らされた母親は、「許しがたい行為だ」と憤りをあらわにしている。
施設では最大30人の子どもが約3メートル四方の部屋に押し込められ、保育士1人が10人前後を担当していたとされる。こうした過密状態の背景には、より多くの利用者を受け入れて利益を拡大しようとする運営方針があったとの見方が出ている。
事件を受け、中央政府は全国の保育施設に対する監督強化を表明。施設登録の義務化や定期査察の実施、保育士の資格要件引き上げなどを検討している。インドネシアでは共働き世帯の増加に伴い保育サービスの需要が高まる一方、統一的な管理制度が十分整備されていないとの指摘がある。今回の事件は急速に拡大する保育業界の制度的な欠陥を浮き彫りにした形となった。
