◎アーダーン氏は4月まで国会議員として働き、10月の総選挙には出馬しない意向を示している。
2023年1月24日/ニュージーランド、首都ウェリントン北部ラタナ、アーダーン首相(Mark Mitchell/New Zealand Herald/AP通信)

ニュージーランドのアーダーン(Jacinda Ardern)首相は24日、首都ウェリントン北部ラタナで行われた先住民族のイベントに出席し、記者団の取材に応じた。

アーダーン氏は25日に退任し、ヒプキンス(Chris Hipkins)議員が首相に就任する予定だ。

ヒプキンス氏は22日の労働党会合で党首に選出された。

アーダーン氏は最後の公務となる会場にヒプキンス氏と一緒に入った。イベントでは先住民族マオリの活動や功績が称えられた。

アーダーン氏は記者団に、「ヒプキンス氏とは20年来の友人であり、会場に向かう車の中で2時間話をした」と語った。

またアーダーン氏はヒプキンス氏に「あなたならできる」とアドバイスしたと述べた。

アーダーン氏は先週の発表以来、ソーシャルメディアで広く議論されている女性差別についても言及し、「それが決断につながったわけではない」と強調した。

「私の退任に関するいくつかのコメントを確認しましたが、退任を否定的な考えで捉えるべきではないと思います。私はこの仕事で愛、思いやり、共感、優しさを体感しました...」

ヒプキンズ氏は記者団に対し、「今回の政権交代はほろ苦いものだ」と語った。

マオリとその関係者はアーダーン氏を抱擁と歌で出迎えた。祝辞を述べたマオリの女性は「アーダーン首相はニュージーランドにこれまでにない大きな愛と情をもたらした」と語った。

アーダーン氏は4月まで国会議員として働き、10月の総選挙には出馬しない意向を示している。

アーダーン氏は「後方支援に当たる一市民になる」と語った。「これからはひとりのNZ国民、母親として国を支援します」

2023年1月24日/ニュージーランド、首都ウェリントン北部ラタナ、ヒプキンス次期首相(Mark Mitchell/New Zealand Herald/AP通信)
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