北朝鮮、米国の”非核化”要求を一蹴「時代錯誤の夢」=国営メディア
今回の発言は米国、日本、韓国の高官が最近の会合で北の完全な非核化という共通目標を再確認したことへの反応とみられている。
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北朝鮮は米国が北朝鮮の完全な非核化を目標に掲げていることについて、「時代錯誤の夢」に過ぎないとして強く反発した。国営朝鮮中央通信(KCNA)が7日に報じた。北の核保有を既成事実として認めるよう求める姿勢を改めて鮮明にしたもので、米朝間の核問題を巡る溝の深さが改めて浮き彫りとなった。
KCNAによると、金正恩(Kim Jong Un)総書記の妹である金与正(Kim Yo-jong)部長が談話を発表し、米国が非核化政策を維持していることを批判した。金与正は北の核戦力について、国家の安全保障を支える不可逆的な地位を獲得しており、過去のように核放棄を交渉の対象とする時代は終わったと主張した。
今回の発言は米国、日本、韓国の高官が最近の会合で北の完全な非核化という共通目標を再確認したことへの反応とみられている。北は近年、核兵器と弾道ミサイル開発を急速に推し進め、2022年には核保有国としての地位を法制化した。さらに、核攻撃を受ける恐れがある場合には先制核使用も可能とする方針を打ち出している。
金与正は米国や同盟国が国際情勢の変化を認識していないと批判した上で、北の核能力は過去とは比較にならない水準に達していると強調した。また、米国が非核化を前提とする政策を放棄しない限り、両国関係の改善は期待できないとの認識も示した。
一方、米政府はこれまで一貫して北の完全かつ検証可能で不可逆的な非核化を目標として掲げてきた。バイデン前政権に続き、トランプ政権も対話の用意があるとの立場を示しているが、北は米韓合同軍事演習や対北制裁を敵視政策の象徴とみなし、交渉再開に消極的な姿勢を続けている。
専門家の間では、北が核保有国としての承認獲得を目指し、将来的な軍縮交渉へ議論を移行させようとしているとの見方が広がっている。しかし、米国や韓国、日本はいずれも北を正式な核保有国として認めておらず、現状では双方の立場が交わる可能性は低い。
北は近年、ロシアとの軍事・経済協力を強化し、中国との関係改善も進めている。こうした国際環境の変化を背景に、平壌指導部は外交的な自信を深めているとみられる。今回の談話は核放棄を前提とした交渉には一切応じないという北の強硬姿勢を改めて示すものであり、朝鮮半島の非核化を巡る外交交渉が今後も難航する見通しを示している。
