◎事件はFIFA女子ワールドカップが開幕した今月20日に発生。24歳の容疑者が市内の建設現場で散弾銃を乱射し、2人を殺害した。
2023年7月20日/ニュージーランド、最大都市オークランド、銃撃事件が発生した建設現場(Jason Oxenham/New Zealand Herald/AP通信)

ニュージーランド・最大都市オークランドの建設現場で同僚2人を射殺した容疑者が死亡した。警察当局が24日、明らかにした。

事件はFIFA女子ワールドカップが開幕した今月20日に発生。24歳の容疑者が市内の建設現場で散弾銃を乱射し、2人を殺害した。

オークランド警察の報道官は声明で、「捜査と検死の結果、容疑者は自傷行為による傷で死亡した」と明らかにした。

それによると、容疑者の銃撃で負傷した作業員3人の容体は安定しており、順調に回復しているという。銃撃戦で負傷した警察官も入院しており、職場復帰には時間がかかる見通しと伝えられている。

他の負傷者2人はすでに退院している。

AP通信は警察筋の話しとして、「容疑者は家庭内暴力で有罪判決を受けたものの、裁判所から建設現場で働く許可を得ていた」と伝えている。

容疑者に殺害された2人は44歳と45歳の男性。2人ともサモアの血を引く先住民族だった。

NZは2019年のクライストチャーチ・モスク銃乱射事件後、自動小銃や半自動小銃の所持などを禁じる銃規制を導入した。この事件ではイスラム教徒の礼拝者51人が射殺され、容疑者は仮釈放なしの終身刑に服している。

20日の事件で使われた散弾銃は銃規制の対象外だった。報道によると、容疑者は銃の所持免許を持っていなかったという。

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