イスラエル軍がレバノン各地を空爆、12人死亡、米国仲介の和平協議に暗雲
イスラエル軍はレバノン南部に拠点を置く親イラン組織ヒズボラの軍事拠点や要員を攻撃したと説明している。
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イスラエル軍は13日、レバノン国内に対する空爆を実施し、少なくとも12人が死亡した。保健当局が明らかにした。攻撃は首都ベイルート南方へ向かう幹線道路の車両や、南部地域の複数地点を標的としたもので、子ども2人を含む民間人の犠牲が確認されている。
保健当局によると、複数の車両が同時に攻撃され、短時間のうちに死傷者が相次いだという。今回の空爆は米国が仲介するイスラエルとレバノン政府の協議が行われる直前に行われた。
イスラエル軍はレバノン南部に拠点を置く親イラン組織ヒズボラの軍事拠点や要員を攻撃したと説明している。特に、レバノン南部からベイルートに至る交通路はヒズボラの兵站や移動経路として利用されているとみられ、今回の攻撃もその一環と位置付けている。一方、レバノン政府は民間車両への攻撃であり、国際人道法違反だと強く非難している。
今回の攻撃は米国の仲介による和平協議を目前にした緊張の高まりの中で発生した。トランプ政権はレバノンとイスラエルの直接協議を通じて、国境地帯の安定化と停戦の維持を模索しているが、現地では散発的な軍事衝突が継続している。イスラエルとヒズボラの戦闘は3月初めに再燃し、空爆やロケット弾、ドローン攻撃へと拡大した。
レバノン保健当局によると、紛争開始以降、国内の死者数は3000人近くに達し、120万人余りが避難を余儀なくされている。南部地域ではインフラ破壊も進み、住宅地や橋梁が攻撃対象となっている。イスラエル側も北部国境地帯でヒズボラの攻撃を受け、兵士や民間人の死傷が報告されている。
こうした状況の中、米国は停戦枠組みの再構築を目指し、外交圧力を強めている。しかし、ヒズボラはイスラエルとの直接交渉に否定的な立場を崩しておらず、イスラエル側も軍事的圧力を継続する構えを示している。今回の空爆は外交交渉の進展に影響を与える可能性が高く、地域情勢は一層不透明さを増している。
