◎軍政は元議会議員を含む民主派勢力が創設した「国家統一政府(NUG)」の下部組織が事件に関与したと主張している。
2021年3月31日/ミャンマー、ヤンゴン、撤退する抗議者たち(AP通信)

ミャンマーのレジスタンスは23日、最大都市ヤンゴンで選挙管理当局の責任者を暗殺したと発表した。

フォー・ザ・ヤンゴンと名乗るレジスタンスはフェイスブックに声明を投稿。22日の夕方に元中佐の選管責任者を攻撃し、「任務を達成した」と宣言した。

このグループは責任者とされる男性の写真も投稿している。

軍政は23日、フライン(Min Aung Hlaing)司令官が任命した選管の副局長が複数回銃撃を受け死亡したと発表した。

軍政は元議会議員を含む民主派勢力が創設した「国家統一政府(NUG)」の下部組織が事件に関与したと主張している。

軍政に反対するレジスタンスの多くがNUGから独立して活動しているが、軍政はそのすべてをテロ組織と呼んでいる。

フォー・ザ・ヤンゴンが暗殺したとされる副局長は、2年前のクーデター以降に暗殺された政府高官の中で最も高位と考えられている。

ヤンゴンとマンダレーのレジスタンスは今年初め、軍政の国勢調査を妨害した。軍政は民主的な選挙で指導者を選出すると約束していたが、今年2月に非常事態宣言の期間を延長し、選挙も無期限延期となった。

都市部で活動するレジスタンスは暗殺、放火、爆弾テロなどを行っている。軍の幹部とその取り巻き、公務員、情報提供者や軍の協力者と思われる者たちが殺害されている。

2021年11月には国軍が株式を一部保有する通信会社マイテルのCFO(最高財務責任者)だった元海軍将校がヤンゴンの路上で何者かに射殺された。

中央銀行の副総裁は2022年4月にヤンゴンの自宅で銃撃されたものの、一命を取り留め、その後総裁に昇格した。

最近では軍政を支援したとされるベテラン弁護士がヤンゴンのレジスタンスに射殺されている。

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