◎バングラでは先週、公務員採用の特別枠に抗議する学生デモが激化。100人以上が死亡し、数千人が負傷する事態となっている。
2024年7月23日/バングラデシュ、首都ダッカ、周囲を警戒する陸軍兵士(Getty Images/AFP通信)

マレーシア政府は23日、バングラデシュから123人の自国民を避難させたと発表した。

内務省によると、123人を乗せた専用機は23日にクアラルンプール国際空港に到着。政府関係者と家族が出迎えたという。うち約80人が学生であった。

50人以上のマレーシア人が仕事や勉強のためにバングラにとどまることを選択した。

バングラでは先週、公務員採用の特別枠に抗議する学生デモが激化。100人以上が死亡し、数千人が負傷する事態となっている。

バングラの最高裁判所は21日、特別枠の割合を縮小するよう命じた。地元メディアによると、この判決後、デモは概ね収束したという。

首都ダッカには陸軍が配備された。

政府与党は夜間外出禁止令を維持。インターネットも遮断されたままだ。

マレーシア内務省の報道官は声明で、「インターネットが遮断されているため、自国民と連絡を取るのに苦労している」と述べた。

それによると、少なくとも40人の学生を含む50人以上がバングラにとどまることを決めたという。

報道官はバングラ入りしたマレーシア軍関係者5人とパイロット10人が緊急事態に備えていると明らかにした。

米国を含む多くの国がバングラの渡航警戒レベルを引き上げ、自国民に不要不急の外出を控え、渡航を控えるよう呼びかけている。

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