◎構想に関与した2つのライバルグループの構成員はマチェーテ、ボウガン、火炎瓶などで武装していた。
2022年1月25日/インドネシア、西パプア州ソロンのナイトクラブ(Getty Images/AFP通信/PAメディア)

1月25日、インドネシアの西パプア州にあるナイトクラブで乱闘と火災が発生し、少なくとも19人が死亡した。

警察当局によると、西パプア州ソロンに拠点を置く2つのライバルグループがナイトクラブ内で衝突し、その後火災が発生したという。

警察の報道官は地元メディアの取材に対し、「グループの構成員はマチェーテ、ボウガン、火炎瓶などで武装していた」と説明した。

また報道官は、「西パプア州で活動する若者グループの衝突は決して珍しくないが、ここまで死者が増えたのは初めて」と述べた。

報道によると、警察は乱闘が始まったという通報を受け、1月24日の23時頃にナイトクラブを包囲し、スタッフや傍観者を避難させたという。

警察の報道官は取材の中で、「現場に急行した警察官はナイトクラブ内にある電話を通じてグループに喧嘩をやめるよう求め、その後火災が発生した」と述べた。

ナイトクラブの内部はほぼ全焼し、入り口付近に駐車していた車も巻き込まれた。

消防によると、炎は夜明け前までに鎮火し、19人の遺体を回収したという。捜索にあたった警察官は地元メディアに、「18人はクラブのメインルーム、1人は別の場所で発見された」と述べた。別の場所で発見された1人には深い切り傷があったと伝えられている。

警察は衝突と火災の原因を調べている。19人の身元は明らかにされておらず、グループの構成員以外が火災に巻き込まれた可能性もある。

一部の地元メディアは、今回の乱闘と数年前にパプアを揺るがした分離独立抗争の関連を否定した。

ニューパプア島の西半分を占めるパプア地方の分離独立をめぐる暴動は2019年に激化し、多くの死傷者を出した。西パプア民族解放軍を含む複数の派閥は警察や国営企業の関係者を襲撃し、数十人を殺害した。

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