◎ジャワ島の東に位置するスメル山(標高3,676m)は4日の現地時間14時30分頃に噴火した。
2021年12月5日/インドネシア、東ジャワ州ルマジャン、崩壊した橋を眺める人々(Hendra Permana/AP通信)

12月5日、インドネシア当局は火山灰に埋もれた東ジャワ州ルマジャンの村で捜索活動を行い、火砕流で負傷した数十人を病院に搬送した。

当局によると、これまでに14人の死亡を確認し、少なくとも56人が重軽傷を負い病院に搬送され、1,300人以上が避難を余儀なくされたという。

ジャワ島の東に位置するスメル山(標高3,676m)は4日の現地時間14時30分頃に噴火した。当局は火口から5km以内を立ち入り制限区域に指定している。噴煙の高さは12,000mに達した。

当局は5日、避難所に避難した人々に村に戻らないよう警告したが、現地メディアによると数百人が自宅の様子を確認するために戻り、一部は降り積もった灰の除去作業を開始した。積灰量は場所によって異なるが、ひどい地域は数メートルと伝えられている。

インドネシア地質調査センターの責任者は5日、スメル山周辺で断続的に地震が発生していると述べた。また、火口周辺で大雨が降り、降り積もった灰が周辺地域に大量に流れ出したという。

インドネシアは環太平洋プレートに沿って形成された火山大国で、国内にある約130の火山の多くが活発に活動している。

グレートマウンテンと呼ばれているスメル山はジャワ島で最も標高の高い活火山で、今年1月と昨年12月にも火砕流を伴う大規模な噴火が発生した。1月の火砕流は火口から4~5km流れ下ったと伝えられているが、死傷者はいなかった。

国家防災庁のアブドゥル・ムハリ報道官は、これまでに56人が主に火傷で入院したと述べた。また、救助部隊は火口近くの村に取り残された9人の捜索を続けていると明らかにした。

村に戻った一部の住民は自宅の片づけや降り積もった灰の除去作業を開始した。当局の担当者は避難所に戻るよう強く促している。

AP通信の取材に応じた男性は、「家畜を救うために戻ってきました」と語った。トラックで現地入りした別の男性は、「住民の家財を運び出す手伝いをする」と述べた。

インドネシアのジョコ・ウィドド大統領は5日の閣議後の会見で、当局と軍に協力して救助活動にあたるよう指示したと述べた。

政府はその後、深刻な被害を受けた地域の住民を仮設住宅に移し、新しい住まいが決まるまでの間、支援を提供すると約束した。

現地メディアによると、ルマジャンと近隣地域を結ぶ橋のひとつが崩壊し、一部の道路は火山灰で完全に寸断されたという。また、多くの地域で停電と断水が発生した。

当局の担当者は地元メディアに、「村に戻った人は速やかに避難所に退避してほしい」と呼びかけた。「村の水道や井戸は火山灰の影響で使用できません...」

2021年12月5日/インドネシア、東ジャワ州ルマジャン、灰の除去作業を行う男性(Trisnadi/AP通信)
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