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ネパール・チベット大洪水、死者950人超、行方不明者4500人、水力発電所のトンネルで捜索続く

今回の洪水は8月26日、ヒマラヤ高地の氷河で大規模な崩壊が発生したことをきっかけに起きた。
2026年8月30日/ネパール、トリシュリ川に架かる橋の残骸(AP通信)

ネパールとチベットの国境付近で発生した大規模洪水について、両国の死者数が950人を超えた。4500人余りが行方不明となっており、ネパールでは土砂で埋まった水力発電施設のトンネルに多数の作業員が取り残されている可能性がある。救助隊は時間との闘いを強いられている。

ネパール政府によると、洪水で被害を受けたラシュワ郡とヌワコット郡の12の水力発電施設で、少なくとも900人の作業員の安否が確認できていない。このうち約500人が、泥や土砂でふさがれたトンネルなどに閉じ込められているとみられる。ネパール軍は8月31日、複数のトンネルから4人の遺体を収容したと発表した。

特に被害が深刻なのがアッパートリシュリ-1水力発電所で、576人と連絡が取れず、約300人がトンネル内に閉じ込められたと推定されている。別のトリシュリ-3水力発電所でも、救助隊が約15メートルの深さまで掘り進み、取り残された作業員への到達を目指している。

今回の洪水は8月26日、ヒマラヤ高地の氷河で大規模な崩壊が発生したことをきっかけに起きた。衛星画像などの分析では、氷河の下にあった岩盤が崩落し、大量の岩石や融解水が河川へ流れ込んだとみられている。崩落はマグニチュード5.2に相当する地震として観測されるほど大規模で、その後、下流の河川に大量の土砂が流入し、建物や橋などを押し流した。

ネパール当局によると、8月31日時点で939人の死亡が確認され、3925人が行方不明となっている。この中には外国人592人も含まれる。中国側でも16人が死亡し、546人が行方不明となっており、両国を合わせた被害はさらに拡大する可能性がある。米国務省によると、米国人80人が行方不明となっている。

中国側では、ネパールとの国境にあるギロン港へ通じる道路の復旧作業が進められている。道路の一部は2~3メートルの土砂に覆われており、消防隊や人民解放軍などが対応にあたっている。

被災地では家族の安否を確認できない人々の不安が深まっている。チベットの聖地カイラス山からネパールへ向かっていたインド人巡礼者49人のグループも洪水に巻き込まれ、消息が途絶えている。

救助活動が続く一方、災害から6日が経過し、トンネル内に閉じ込められた人々については酸素や水、食料確保が生存の鍵となっている。

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