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米グランドキャニオンで鉄砲水、2人死亡、15人行方不明、さらなる大雨に警戒

報道によると、地元警察、消防、国立公園局(NPS)などが捜索・救助活動を続けている。
2026年8月31日/米アリゾナ州のグランドキャニオン国立公園(AP通信)

アリゾナ州のグランドキャニオン国立公園で8月29日、激しい雷雨に伴う鉄砲水が発生し、8月31日時点で2人が死亡、少なくとも15人が行方不明となっている。報道によると、地元警察、消防、国立公園局(NPS)などが捜索・救助活動を続けている。これまでに60人以上がヘリコプターで救出された。

今回の洪水では、短時間に複数回の強い降雨が重なった。国立気象局(NWS)によると、2つの流域に4回の降雨が波状に押し寄せ、先行する雨によって沢の水量が増していたところに、さらに強い雨が加わったことで鉄砲水につながった。グランドキャニオンでは年間降水量が250ミリ未満と少ない一方、夏のモンスーン期には晴天から急速に雷雨へ変化することがあり、鉄砲水のリスクがある。

現地では今後も雷雨やにわか雨が予想されており、さらなる洪水への警戒が続いている。特に、2025年7月に発生した山火事の焼失区域でも雨が降り、植生を失った斜面では雨水が一気に流れ下ることで、鉄砲水や土砂災害の危険が高まると気象専門家は指摘している。

洪水による被害は人的被害にとどまらない。ブライトエンジェルクリークに架かる歩道橋が流失したほか、観光客や公園内の住民に水を供給する唯一のパイプラインも約40%が損傷または破壊されたとNWSが発表した。このため公園内の宿泊施設は営業を取りやめ、観光客と約1600人の住民に影響が及ぶ見通しだ。

NWSとアリゾナ州当局は行方不明者の捜索と安全確保を進めている。観光地として世界的に知られるグランドキャニオンだが、モンスーン期には局地的な豪雨によって河川や渓谷の状況が短時間で一変する。

今回の災害は乾燥した地域でも突発的な豪雨が深刻な被害をもたらすことを改めて示した。

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