国際食品スーパーで「夕食のマンネリ」を打破、家計に配慮しながら世界の味を家庭へ
国際食品スーパーの魅力は、単に安く珍しい食材を買えることだけではない。
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米国で食料品価格の上昇が続く中、毎日の夕食に飽きたり、献立がマンネリ化したりする家庭に対し、国際食品スーパーを活用する方法が注目されている。外食や総菜に頼れば出費が膨らみやすい一方、家庭料理なら塩分や糖分などを自分で調整できる。海外の食材を取り入れることは、食費を抑えながら料理の幅を広げる手段にもなるという。
米アイダホ州ボイジーの国際食品市場を訪れた食文化の専門家パリーナ・ルアンケス(Dr. Palina Louangketh)氏は見慣れない食材を無理に一から使う必要はなく、普段の食材と組み合わせればよいと説明する。肉や魚などのたんぱく質、野菜、主食を組み合わせ、しょうゆ、魚醤、オイスターソース、ホイシンソースなどを加えるだけでも、料理に異なる風味を加えられる。店内には中国、日本、ベトナム、タイ、韓国など各国の商品が並び、買い物そのものが異文化に触れる機会にもなる。
一方、外国語の商品表示や見慣れない商品が並ぶ店内を前に、何を買えばよいか分からなくなる人も少なくない。世界各地の料理や食文化を紹介する映像制作者のベリル・シェレシェフスキー(Beryl Shereshewsky)氏は、事前に料理や食材を調べ、購入するものをある程度決めてから店を訪れる方法を勧めている。店員に尋ねることも有効で、実際に流行している食品を目当てに来店する客も増えているという。
最初から本格的な外国料理に挑戦する必要もない。普段食べている料理を起点に、別の国の食材を一つか二つ加えるだけでもよい。例えば卵料理やパンを別の国のスタイルに置き換えたり、普段のサラダに異なる野菜やドレッシングを取り入れたりする方法がある。スープも取り組みやすく、レモングラスやこぶみかんの葉などを加えることで、いつもの料理とは違った香りや酸味を楽しめる。
価格面でも国際食品スーパーには利点がある。香辛料や生鮮野菜、特殊なソースなどは一般的なスーパーより安い場合が多く、鮮魚や冷凍魚介類も複数の仕入れ先を持つことなどから低価格で販売されるケースがある。ただし、すべての商品が安いわけではなく、高級な専門食材が並ぶこともあるため、価格を比較しながら購入する必要がある。
さらに、店頭で偶然見つけた食材をきっかけに、新しい定番料理が生まれる可能性もある。例えばフィリピン料理で使われるカラマンシー果汁はレモンで代用できるなど、外国料理でも身近な食材で対応できる場合がある。中国の豚肉加工品やペルーの唐辛子、バナナを使ったソースなど、普段のスーパーでは目にしにくい食材との出会いが、家庭料理を変えるきっかけになる。
国際食品スーパーの魅力は、単に安く珍しい食材を買えることだけではない。食材の背景にある国や地域の歴史、文化、人々の暮らしに関心を持つことで、料理を通じた異文化理解にもつながる。米国各地で国際食品市場が増えるなか、海外の味を家庭の食卓に取り入れることは、食費を意識しながら夕食のマンネリを解消する現実的な方法の一つとなっている。
