◎警察は2人の身元と認否を明らかにしていない。
2021年6月12日/香港の刑務所前、民主活動家の周庭氏(中央)(AP通信/Vincent Yu)

香港警察が2019年の民主化デモを支持する団体に関与したとされる2人を逮捕した。現地メディアが29日に報じた。

それによると、2人は香港から逃亡した人々やデモ団体への資金援助に関与したとして、国家安全維持法違反に問われているという。

警察は2人の身元と認否を明らかにしていない。

2020年に施行された国家安全維持法は民主派勢力を厳しく取り締まり、独立系メディアは解散に追い込まれた。同法の下で逮捕された活動家は260人を超えたとされる。

ローマカトリックの著名な枢機卿や人気歌手もデモ団体を支援する基金に関与したとして、昨年逮捕された。

警察は今月初め、これらの基金に関与した疑いで10人を逮捕した。地元メディアによると、その中には数年前に政府の開発計画に反対するキャンペーンを行った活動家も含まれていた。

今回逮捕された2人は国家の安全を脅かす外国勢力と共謀し、暴動を扇動した疑いが持たれている。警官は2人の自宅などを家宅捜索し、コンピュータや電子通信機器を押収した。

2019年の抗議デモは香港で逮捕された容疑者を中国本土に送還することを認める法案が撤回されたことに端を発していた。(逃亡犯条例改正案の完全撤回

活動家たちは本土に送還された人々が暴力や虐待に直面することを恐れていた。この法案撤回後、数カ月に及ぶデモが本格化し、暴力的な騒乱に発展した。

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