◎脱走の経緯は明らかにされていない。
オーストラリア、ニューサウスウェールズ州シドニーのタロンガ動物園(Getty Images/AFP通信)

オーストラリアのシドニーにあるタロンガ動物園で2日、ライオン5頭が囲いから逃げ出し、緊急警報が発出された。

オーストラリア放送協会(ABC)によると、事件は2日の現地時間6時30分頃(開園前)に発生したという。

脱走ライオンたちは展示場の外で発見、保護された。動物園によると、ケガ人はおらず、ライオンも元気だという。

ABCによると、動物園は非常事態を宣言したうえで、速やかに園の出入り口を封鎖し、数分以内にライオン5頭を捕獲したという。園のハンターは子ライオン1頭を麻酔銃で眠らせたとのこと。

脱走の経緯は明らかにされていない。

ダフィー(Simon Duffy)園長はABCの取材に対し、「極めて危険な事件であり、調査を行い速やかに再発防止対策を確立する」と述べた。

ABCによると、ライオンたちは展示場に隣接する狭いエリアに入り込んだという。

ダフィー氏は「ライオンはそのエリアにとどまり、園の外には出なかった」と説明した。

ダフィー氏によると、ライオンが逃げ込んだエリアには別のフェンスが設置されており、仮に来場者がいたとしても安全は確保できたという。

ダフィー氏は「飼育係はライオンの脱走に気づき、警報を出すよう事務所に要請した」と説明した。

職員は園の出入り口を速やかに封鎖し、ライオンの移動を試みたようだ。ダフィー氏によると、子ライオンを除く4頭は静かに自分の囲いに戻ったという。

園は営業を継続するとしているが、ライオンの展示エリアは安全が確認されるまで閉鎖するとしている。

オーストラリアの動物園で脱走事件が発生したのは約13年ぶり。

シドニー南部のモゴ動物園で2009年に発生した事件ではメスライオンが射殺されている。

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