アウンサンスーチー氏、5年超ぶりに息子と電話、親軍政府が許可
アリス氏は「母とようやく話すことができた。再び声を聞けたことは言葉では表せないほど大きな意味がある」と投稿した。
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ミャンマーの民主派指導者であるアウンサンスーチー(Aung San Suu Kyi、81歳)氏が22日、ロンドン在住の息子キム・アリス(Kim Aris)氏と5年以上ぶりに電話で話した。アリス氏が自身のフェイスブックで明らかにし、ミャンマーの親軍政府が通話を認めた。
会話は約20分間にわたり、2021年のクーデター以降、外部との接触が厳しく制限されてきたスーチー氏にとって、家族との貴重な連絡機会となった。
アリス氏は「母とようやく話すことができた。再び声を聞けたことは言葉では表せないほど大きな意味がある」と投稿した。同氏は長年、母親の健康状態や生存を確認できる情報を求め、ミャンマーの民主化活動家らとともに情報公開を訴えてきた。スーチー氏は2021年2月の軍事クーデターで拘束され、その後、公の場に姿を見せていない。
スーチー氏は現在、首都ネピドーの非公開の場所で18年の刑に服している。支持者や人権団体は、同氏に対する一連の有罪判決について政治的動機に基づくものと批判している。本人も全ての罪状を否定してきた。
今回の通話に先立ち、8月には国際赤十字委員会(ICRC)の代表がスーチー氏と面会した。拘束後、人道機関との接触が確認されたのは初めてだった。また、今週にはチャールズ英国王(King Charles III)から贈られた書籍などが届けられたと政府が発表している。
一連の動きは、クーデター以降、国際的な孤立を深めてきたミャンマー政府が、外交関係の改善と正統性の確保を目指す取り組みの一環との見方もある。昨年末から年初に施された総選挙については、軍の支配を固定化するものと批判が出ている。
アリス氏は母親とすべての政治犯を即時かつ無条件で釈放するよう求めた。ミャンマーでは軍と民主派勢力などの戦闘が続き、多数の死者と避難民が生じている。今回の通話が政治的対話や人権状況の改善につながるかは不透明だ。
