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フィリピン・ビル倒壊事故、死者3人に、17人行方不明、捜索続く

事故は24日未明、首都マニラ北方のアンヘレス市中心部で発生した。
2026年5月24日/フィリピン、パンパンガ州アンヘレス市、倒壊した建設中の建物(ロイター通信)

フィリピン北部パンパンガ州アンヘレス市で建設中の9階建てビルが倒壊した事故について、当局は25日、死者が3人に増え、なお17人が行方不明になっていると明らかにした。現場では昼夜を問わず救助活動が続けられており、瓦礫の下から生存反応も確認されているが、作業は難航している。

事故は24日未明、首都マニラ北方のアンヘレス市中心部で発生した。建設中だったコンドミニアム兼ホテルが突然崩れ落ち、大量のコンクリート片や鉄骨、足場材が周辺に散乱した。崩落の衝撃で隣接する宿泊施設にも被害が及び、宿泊していた65歳のマレーシア人男性が死亡。別の宿泊客も負傷し、病院に搬送された。

現地当局によると、これまでに少なくとも24人が救助または自力で脱出した。一方で17人の所在が確認できておらず、瓦礫の下に閉じ込められている可能性が高いという。消防や警察、軍など約700人規模の救助隊が投入され、救助犬や心拍探知機、サーモグラフィー装置を用いて生存者の捜索を続けている。25日には瓦礫の下から2人が救出されたが、そのうち1人は搬送先の病院で死亡した。また別の男性は閉じ込められた状態で心停止を起こしたと報じられている。

当局は2次災害の恐れがあるため、慎重に作業を進めている。巨大なコンクリート板が折り重なるように崩れ、重機を使えばさらなる崩落を引き起こす危険があるためだ。消防当局は「わずかな振動でも生存者に致命的な影響を与える恐れがある」と説明している。夜間には照明設備を増設して捜索が続けられたが、悪天候や不安定な瓦礫が作業の妨げとなっている。

事故原因についても調査が始まった。地元メディアによると、この建物は9階建てとして認可されていたが、倒壊時には10階部分にプールを増設する工事が進められていたという。無許可の増築が構造に過度な負荷を与えた可能性があるとして、当局は設計や施工管理に問題がなかったか調べている。建物の所有者とは現在も連絡が取れておらず、何人の作業員が現場にいたのか確認作業が続いている。

現場周辺では行方不明者の家族たちが救助活動を見守り続けている。露天商の男性はロイター通信の取材に対し、「弟が中にいる。まだ生きていると信じたい」と語り、別の女性は「情報が少なすぎる」と行政対応への不満を口にした。フィリピンでは近年、急速な都市開発に伴い建設事故が相次いでおり、安全基準の徹底を求める声が高まっている。

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