◎当局は土地をめぐる争いが戦闘に発展したとみて捜査している。
パキスタン、北西部カイバル・パクトゥンクワ州の山岳地帯(Getty Images)

パキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ州でイスラム教シーア派とスンニ派の教徒が衝突し、少なくとも25人が死亡した。警察が25日、明らかにした。

それによると、現場は州都ペシャワル近郊の集落。武装した教徒たちは21日早朝に衝突し、25日も続いたという。

21日以来、この衝突で数十人が負傷し、病院に搬送された。

当局は土地をめぐる争いが戦闘に発展したとみて捜査している。

州政府の報道官は声明で、「部族の酋長の助けを借りて緊張を和らげようとしており、和平交渉の後、双方は停戦に合意した」と述べた。

パキスタンの人口は約2億4000万人。その大半がスンニ派で、シーア派の割合は15%程度となっている。

両派はほぼ平和的に共存しているが、アフガニスタンと国境を接するカイバル・パクトゥンクワ州ではシーア派が一部地区を支配。数十年前から緊張状態にある。

7月にも土地をめぐる争いで数十人が死亡、逮捕者は出ていない。

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