スリランカ西部の刑務所で暴動、刑務官含む25人死亡、100人超負傷
暴動が起きたのは最大都市コロンボの北方約35キロに位置するネゴンボ刑務所。
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スリランカ西部ネゴンボの刑務所で6日までの2日間にわたり大規模な暴動が発生し、少なくとも25人が死亡、100人以上が負傷した。犠牲者の大半は受刑者で、刑務官の死亡も確認され、同国史上最悪の刑務所暴動となった。治安当局は軍や警察を投入して刑務所を制圧、政府が暴動の原因や対応の妥当性について調査を開始した。
暴動が起きたのは最大都市コロンボの北方約35キロに位置するネゴンボ刑務所。当局によると、騒動は5日、受刑者同士の対立から始まり、翌6日に刑務官が制止に入った際、一部の受刑者が刑務官を襲撃したことで激化した。
一部の受刑者が脱走を試み、刑務所は混乱状態に陥った。治安部隊は暴徒化した受刑者の制圧に当たり、軍も施設周辺に展開して警備を強化した。最終的に主導的な立場にあった受刑者は別の刑務所へ移送されたという。
当局によると、死亡したのは受刑者18人と刑務官7人で、負傷者は100人を超えた。負傷者の多くは近隣の病院に搬送され、銃創を負った受刑者も含まれている。刑務所の外には受刑者の家族や関係者が詰め掛けた。警察は施設周辺を封鎖し、一般市民の立ち入りを制限するなど厳戒態勢を敷いた。
当局は暴動の詳しい原因を調査しているが、刑務所当局は違法薬物取引に関わるギャング間抗争が発端になった可能性を指摘している。一方、地元メディアは長期受刑者と勾留中の未決拘禁者との間で対立が深まり、それが暴動へ発展したとの見方も伝えている。司法当局は複数の捜査チームを設置し、暴動を主導した人物や警備体制の問題について詳しく調べる方針を示した。
今回の事件はスリランカの刑務所が抱える慢性的な過密収容問題を浮き彫りにした。同国の刑務所は約1万人を収容できる規模で設計されているが、実際には約3万9000人が収容されており、定員の4倍近い状態が続いている。
過密化により受刑者間の対立や衛生環境の悪化が深刻化しているほか、職員の負担も増大している。スリランカでは2020年にも別の刑務所で暴動が発生し、多数の死者が出た。専門家は施設の老朽化や過密収容、薬物犯罪を巡るギャング間抗争など複数の問題が重なって今回の惨事を招いたと分析している。
