◎中国共産党は屋外での銃器・刃物の所持を禁じており、さらに警察は容疑者を容易に拘束できる権限を与えられているため、警察官を標的にする凶悪事件は稀である。
中国の飲酒検問(Getty Images)

中国の国営メディアは19日、南部の江西省宜春(ぎしゅん)市で飲酒運転をした男がナイフで警察官3人を刺殺したと報じた。

中国中央テレビ(CCTV)によると、地元警察は17日夜、市内の飲酒検問でこの男が運転する車を止めたという。

呼気検査の結果、男から基準値を超えるアルコールが検出され、さらに無免許であることも判明した。

「男はその後、警察署を襲撃し、警察官3人をナイフで刺殺した」と報じられている。

警察が男を検問所で逮捕しなかった理由は不明だ。

中国共産党は屋外での銃器・刃物の所持を禁じており、さらに警察は容疑者を容易に拘束できる権限を与えられているため、警察官を標的にする凶悪事件は稀である。

しかし、刃物による犯罪は珍しくなく、特に精神疾患や薬物の問題を抱える個人による事件が数多く報告されている。

また遠隔地の警察は訓練が行き届いておらず、装備も不十分で、要員を増やすためにアルバイトを雇うこともあるほどだ。

CCTVによると、刺殺された警察官の1人はアルバイトだったという。

スポンサーリンク