◎北京2022冬季五輪は2月4日、パラは3月4日に開幕する予定。
2022年1月14日/中国、河南省滑県のコロナ検査所(Chinatopix/AP通信)

1月14日、中国はまもなく開幕する北京2022冬季五輪に先立ち、全国のコロナウイルス対策をさらに強化した。

国営メディアによると、首都北京の児童は来週からPCR検査を受けるよう命じられ、航路も一部制限されたという。当局は市民に特別な理由がない限り他の地域に移動しないよう強く促している。

約1,400万人が生活する港湾都市 天津市の自治体は、15日から始まる一斉検査を24時間以内に完了させると宣言した。保健当局によると、天津市ではここ数日で126件の新規陽性が確認されたという。当局は北京と天津市を結ぶ道路をすべて遮断し、公共交通機関の運行も停止した。

人口約550万人の河南省滑県(かつけん)と禹州市(うしゅうし)、人口約1,300万人の西安市などの都市もコロナの検出を受け、完全封鎖された。これらの都市の企業や工場はすべて閉鎖されており、半導体や日用品の供給に影響が出ている。

フォルクスワーゲンAGは10日に天津の工場を閉鎖し、従業員は2回PCR検査を受けたと明らかにした。

南部広東省の朱海市は北京行きのフライトとバスをすべて停止し、住民に不要不急の外出を控えるよう命じた。国営メディアによると、朱海市で新規陽性は確認されていないが、当局は全住民に検査を受けるよう命じ、地域外への移動を禁止したという。

共産党のコロナ対策は国内だけでなく、海外との往来にも影響を与えている。米国、欧州、カナダ、インドネシアを含む海外の主要路線は入国検査で陽性が複数確認されたことを受け、すべて停止した。

アジア最大の金融ハブである上海市行きの航路もいくつか運用を停止している。

集団強制検査と厳しい都市封鎖はコロナの拡大を抑えているが、ゼロコロナを達成することは難しく、当局の検査担当者は対応に追われている。保健当局によると、ワクチン完全接種率は人口の85%を超えた。

北京2022冬季五輪は2月4日、パラは3月4日に開幕する予定。

2021年12月21日/中国、陝西省西安市のコロナ検査所(Li Yibo/Xinhua/AP通信)
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