パキスタン北西部のバザールで爆弾テロ、9人死亡、30人負傷
現場は買い物客で混雑するバザール、爆発によって周辺の店舗や車両も大きな被害を受けた。
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パキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ州の市場で12日、三輪自転車タクシー「リキシャ」に仕掛けられた爆弾が爆発し、少なくとも9人が死亡、30人近くが負傷した。地元当局が明らかにした。現場は買い物客で混雑するバザール、爆発によって周辺の店舗や車両も大きな被害を受けた。アフガニスタン国境地帯で武装勢力による攻撃が相次ぐ中、地域の治安悪化に対する懸念が高まっている。
地元警察によると、爆発は同州ラッキ・マルワット地区のバザールで発生した。爆弾は市場内に停車していたリキシャに仕掛けられていたとみられ、爆発の衝撃で周囲にいた市民が巻き込まれた。死亡者には警察官2人と女性1人が含まれている。数人が意識不明の重体で、死者数はさらに増える可能性があるという。
現場では爆発後、黒煙が立ち上り、多くの店舗のガラスが吹き飛んだ。救急隊や警察が出動し、負傷者を周辺病院へ搬送した。市場は一時騒然となり、多くの住民が避難した。治安当局は現場周辺を封鎖し、爆発物処理班が対応に当たっている。
現時点で犯行声明を出した組織はない。しかし、警察当局は中央政府が「最大の脅威」と位置づけるイスラム過激派TTP(パキスタンのタリバン運動)の関与を疑っている。TTPは攻撃への関与を否定しているが、同地域では警察や軍を狙った爆弾攻撃が多発している。
この数日前には、同州バンヌ地区でも自爆テロが発生し、警察官15人が死亡した。中央政府はこの攻撃をアフガン領内に拠点を置く武装勢力によるものと非難し、駐アフガン外交官を呼び出して抗議した。一方、アフガンのタリバン暫定政権は「自国領土が他国攻撃に使われることは許さない」と反論し、双方の緊張が高まっている。
パキスタンでは2021年にアフガンでタリバンが復権して以降、国境地帯を中心に武装勢力の活動が活発化している。特にカイバル・パクトゥンクワ州や南西部バルチスタン州では警察施設や軍事拠点、市場を狙った襲撃が相次ぎ、多数の民間人が犠牲となっている。政府は大規模な掃討作戦を進めているが、治安回復には至っていない。
シャリフ(Shehbaz Sharif)首相は12日の声明で、「罪のない市民を狙った卑劣なテロ行為を断固として非難する」と表明し、関係機関に徹底捜査を指示した。政府はテロ対策強化を打ち出しているものの、相次ぐ爆弾事件によって国民の不安は強まっている。
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