◎北京パラリンピックにはウクライナを含む49カ国の代表650人が出場する予定。開会式は3月4日、閉会式は3月13日。
2014年3月7日/ロシア、ソチパラリンピックの開会式、ウクライナの代表選手(Getty Images/AFP通信/EPA通信)

国際パラリンピック委員会(IPC)によると、まもなく開幕する北京2022パラ五輪に出場するウクライナ代表選手20人はまだ中国に入国できていないという。

IPCの報道官クレイグ・スペンス氏は28日、AP通信のインタビューの中で、「ウクライナ代表団が3月4日の開会式に間に合うことを望んでいる」と述べた。

スペンス氏は安全上の懸念とロシアのウクライナ侵攻を理由に、選手団の所在地を明らかにしなかった。

スペンス氏はAP通信に、「私たちはウクライナ代表団と緊密に連絡を取り、彼らを中国に連れてくるために最善を尽くしている」と語った。

現在、首都キエフの国際空港は運行していない。中国に入国できるパラリンピック関係の便はいくつかの指定されたハブ空港発のものに限られている。

スペンス氏はいくつかの理由からウクライナ代表団の情報を明らかにすることはできないと述べた「代表団の健康と安全はIPCの最優先事項のひとつであり、彼らの所在やその他の情報は非公開としています...」

一方、IPCによると、ロシアの代表選手71人のうち何人かは現地入りしたが、正確な数は分からないとのこと。

北京パラにはウクライナを含む49カ国の代表650人が出場する予定。開会式は3月4日、閉会式は3月13日。

ウクライナなどの五輪代表選手たちは国際オリンピック委員会(IOC)とIPCの代表に公開書簡を送り、ロシアとベラルーシの国内オリ・パラ委員会を組織から除外するよう求めている。

スペンス氏によると、IPCの理事会は3月2日に会合を開き、進行中の様々な問題について協議する予定だという。現在のところ、ロシアの代表選手はRPCとして競技に参加する予定。

ロシアの選手は2014年のソチ五輪から続く国家ぐるみのドーピング疑惑と隠蔽により、ロシア代表を名乗ることを禁じられている。

スペンス氏は、「RPCとの対戦を拒否する選手が出てくるかもしれない」と述べた。「私たちは皆の意見を知っています。私たちはスポーツに焦点を当てたいと考えていますが、現時点でスポーツは焦点ではないです」

IOCとIPCはロシアの五輪休戦違反を厳しく非難している。しかし、両団体は今のところ、ロシアに対する具体的な行動を起こしていない。

一方、平和の祭典を主催する中国共産党はロシアに対する西側諸国の制裁を非難し、ロシアの経済支援に回ると予想されている。ルーブルは史上最安値を更新中。

ロシアは2014年のソチ五輪終了直後にクリミアを併合した。

2022年2月4日/中国、北京の会見場、習近平 国家主席とウラジーミル・プーチン露大統領(Alexei Druzhinin/Sputnik/Kremlin/Pool/AP通信)
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