◎機動隊は暴徒化した一部の野党支持者が手榴弾や催涙ガスを使ったため、応戦せざるを得なかったと主張している。
2023年10月28日/バングラデシュ、首都ダッカの通り、野党支持者と機動隊の催涙ガス弾(Mahmud Hossain Opu/AP通信)

バングラデシュの首都ダッカで野党支持者と機動隊が衝突し、警察官少なくとも1人が死亡、数十人が負傷した。警察当局が28日、明らかにした。

それによると、衝突は市内の少なくとも10カ所で発生。ジア(Khaleda Zia)元首相率いるバングラデシュ民族主義党の支持者と機動隊が衝突したという。

デモ隊は機動隊に石を投げつけ、機動隊は催涙ガス弾で応戦した。

暴動は少なくとも10カ所で発生したとされ、放火や車両破壊も確認された。

バングラデシュ民族主義党の報道官はSNSに声明を投稿。「100万人以上が決起集会に参加した」と述べたが、ダッカ警察はその数を約20万人と見積もっている。

地元メディアは目撃者の話しとして、「暴徒化した野党支持者が別の集会場に向かうハシナ(Sheikh Hasina Wajed)首相の与党・アワミ連盟の関係者を乗せたバスを襲撃した」と伝えている。

SNSで共有された動画には炎上する交番や車両、窓ガラスが割れたビルなどが映っていた。

機動隊は暴徒化した一部の野党支持者が手榴弾や催涙ガスを使ったため、応戦せざるを得なかったと主張している。

バングラデシュ民族主義党の書記長は28日、ハシナ氏を非難し、29日に全国一斉ストライキを決行すると宣言した。

また書記長はアワミ連盟の命を受けた機動隊が野党集会を襲撃し、台無しにしたと主張した。

ジア氏らはハシナ氏の辞任と総選挙(来年1月までに実施予定)までの間、暫定政権に権力を移譲するよう求めている。

野党はアワミ連盟が2018年の議会選で不正を働いたと主張。現在の選挙管理委員会を「政府の犬」と呼んでいる。

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