◎男は26日、乗客乗員約200人を乗せ大邱国際空港に向かっていたエアバスA321-200型機の非常扉を開けた。
2023年5月26日/韓国、大邱国際空港、アシアナ航空のエアバスA321-200型機(Yun Kwan-shick/Yonhap/AP通信)

韓国の警察当局は27日、アシアナ航空機の非常扉を飛行中に開け逮捕された30代の男が「息苦しさを感じ、早く降りたかった」と供述したと明らかにした。

男は26日、乗客乗員約200人を乗せ大邱国際空港に向かっていたエアバスA321-200型機の非常扉を開けた。

上空約200mで扉を開けた結果、機内は大パニックとなり、12人が軽傷を負った。

大邱警察は男を航空保安法違反の疑いで現行犯逮捕した。有罪が確定すれば、10年以下に懲役刑に処される可能性がある。

聯合ニュースは警察筋の話しとして、「男は息苦しさを感じたので飛行機から早く降りたかったと供述した」と伝えている。

大邱警察は27日に男の逮捕状を請求した。男の身元は明らかにされていない。

報道によると、男は取り調べに対し「最近失業してストレスを感じていた」「飛行時間が思っていたよりも長く、息苦しさを感じた」「早く降りたいと思い、非常扉を開けた」などと供述したという。

この便には陸上競技大会に向かう10代の選手を含む194人が乗っていた。男が扉を開けた時、便は着陸態勢に入り、高度213mを飛行中だった。

病院に運ばれた人々は呼吸困難などの症状を訴えたものの、命に別条はなかった。

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