スリランカの介護施設で火事、12人死亡、管理者逮捕
火災が発生したのは首都コロンボの南方に位置するカルタラ県の高齢者施設、3日遅くに出火した。
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スリランカ西部の高齢者向けの介護施設で大規模な火災が発生し、入所者12人が死亡、8人が負傷した。地元当局が4日、明らかにした。警察は施設の管理体制に重大な問題があった可能性があるとして調査を進めており、施設責任者を業務上過失致死の疑いで逮捕した。この火災は高齢者施設に対する監督体制の不備や安全管理の欠如を浮き彫りにする事態となっている。
火災が発生したのは首都コロンボの南方に位置するカルタラ県の高齢者施設、3日遅くに出火した。警察によると、施設内にいた入所者のうち51人は救助されたものの、12人が逃げ遅れて死亡、8人が負傷した。負傷者は病院に搬送され、治療を受けている。施設には高齢者だけでなく精神疾患を抱える人々もいたという。
現場では消防隊員や警察官、地域住民らが消火活動にあたり、軍も救助活動を支援した。地元メディアが伝えた映像には、炎に包まれた建物や、避難した入所者がバスで安全な場所へ移送される様子が映っていた。この火災で施設は全焼した。
捜査当局が出火原因の特定を進める一方、施設の運営実態にも注目が集まっている。それによると、この施設は規制当局の認可を受けておらず、これまでにも法令や安全基準を順守するよう当局から複数回にわたり指導を受けていたという。
さらに調査では深刻な過密状態も明らかになった。施設には15人分のベッドしか設置されていなかったにもかかわらず、実際には71人が生活していた。限られた空間に多数の入所者を収容していたことが、避難の遅れや被害拡大につながった可能性があるとの見方も出ている。
逮捕された施設責任者は4日、裁判所に出廷し、捜査のため1週間の勾留が認められた。当局は防火設備の有無や避難経路の確保状況、過去の行政指導への対応などについて詳しく調べている。
スリランカでは経済危機や高齢化の進行に伴い、高齢者施設の需要が高まっている一方で、運営基準や監督体制の整備が十分ではないとの指摘がある。今回の惨事を受け、無認可施設の実態把握や安全基準の強化を求める声が高まっている。多くの犠牲者を出したこの火災は社会的弱者を支える施設の在り方に厳しい視線を向ける契機となりそうだ。
