◎陸軍は1日遅く、北ワジリスタンに残存する武装勢力を取り締まる作戦を開始した。
2023年2月3日/パキスタン、北西部カイバル・パクトゥンクワ州ペシャワル、イスラム過激派の暴力に抗議するデモ(Muhammad Sajjad/AP通信)

パキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ州の北ワジリスタンで銃撃戦があり、陸軍兵士2人と武装勢力の戦闘員1人が死亡した。地元当局が2日、明らかにした。

それによると、陸軍は1日遅く、北ワジリスタンに残存する武装勢力を取り締まる作戦を開始したという。

陸軍は武装勢力の拠点があるという情報を基に作戦を展開したものの、予想外の反撃を受け銃撃戦に発展。作戦を指揮した陸軍少佐と兵士が死亡した。

陸軍は1日未明にもカイバル・パクトゥンクワ州郊外の渓谷にある武装勢力の拠点を急襲。銃撃戦となり、兵士1人と武装勢力1人が死亡した。

この数日、パキスタン北西部では治安部隊に対するテロ攻撃が相次いでいる。

8月31日にはオートバイに乗って自爆テロ犯が北ワジリスタン郊外の町で陸軍の車列に突っ込み、兵士9人が死亡、20人が負傷した。

北ワジリスタンはアフガニスタンと国境を接し、かつてTTP(パキスタンのタリバン運動)の拠点があったとされる。

TTPとアフガンのタリバンは別組織だが、思想は共有している。TTPは現在、アフガンの山岳地帯に潜伏しているとみられ、昨年11月に中央政府との停戦協定を一方的に打ち切り、軍と警察への攻撃を強化した。

一方、東部パンジャブ州の警察当局は2日、イスラム国(ISIS)系組織の構成員27人を逮捕したと発表した。それによると、27人のうち5人は女性。ISISの資金集めに使用したとされる携帯電話や領収書などを所持していたという。

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