フィリピン大地震、死者37人に、負傷者500人、3万人避難
被災地では倒壊した建物の下敷きになった人々の捜索が続いており、当局は行方不明者の確認と被害状況の把握を急いでいる。
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フィリピン南部ミンダナオ島沖で8日に発生したマグニチュード7.8の大地震について、当局は9日、これまでに37人が死亡、約500人が負傷し、避難者が3万2000人を超えたと明らかにした。被災地では倒壊した建物の下敷きになった人々の捜索が続いており、当局は行方不明者の確認と被害状況の把握を急いでいる。
震源はミンダナオ島南部サランガニ州沖約20キロ、震源の深さは約35キロ。同島全域で強い揺れを観測し、インドネシアやマレーシアでも揺れが感じられた。発生直後には津波警報が発令されたが、その後解除された。沿岸部では小規模な津波が発生し、一部の家屋が被害を受けた。
最も大きな被害を受けたのは南部の主要都市ジェネラルサントスである。同市では商業施設や住宅、学校などが倒壊し、少なくとも13人が死亡した。また、近隣の地区で大規模な地滑りが発生し、山間部の住宅が土砂に埋まり18人が死亡した。各地で道路や橋梁にも損傷が確認され、被災地へのアクセスが困難な地域も残されている。
中央政府によると、この地震で約2500棟の住宅と117の公共施設が被害を受けた。さらに約6000棟の公立学校施設について安全確認が必要となり、授業再開の見通しは立っていない。ジェネラルサントス国際空港も閉鎖され、人道支援便を除く63便が欠航した。電力や水道などのライフラインも広範囲で寸断し、市民生活に深刻な影響が及んでいる。
被災者の多くは学校や公共施設に設けられた避難所に身を寄せているる。余震が相次いでいるため、自宅に戻ることをためらう住民も少なくない。火山地震研究所(PHIVOLCS)によると、過去24時間で多数の余震が観測され、M6を超えたものもあった。当局は損傷した建物への立ち入りを避けるよう呼び掛けている。
マルコス・ジュニア(Ferdinand Marcos Jr.)大統領は災害対応本部の幹部を現地に派遣し、救援活動の強化を指示した。米国や日本、フランス、ニュージーランドなどが支援の意向を表明している。
被害の全容は明らかになっておらず、軍・警察・消防・関係自治体が連携して調査に当たっている。
フィリピンは環太平洋火山帯上に位置し、地震や火山噴火が頻発する地域として知られる。今回の地震は過去半世紀で最大級の規模とされ、被災地の復旧には長期間を要するとみられている。
