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ペルー大統領選決選投票、歴史的接戦、異議申し立て票の審査進む

フジモリ氏の得票率は50.004%、約903万6000票を獲得。サンチェス氏は49.996%、約903万4000票となっている。
ペルー、大統領候補のロベルト・サンチェス氏(左)とケイコ・フジモリ氏(AP通信)

ペルーで6月7日に行われた大統領選決選投票は右派のケイコ・フジモリ(Keiko Fujimori)氏と左派のロベルト・サンチェス(Roberto Helbert Sánchez Palomino)氏が歴史的な接戦を演じており、勝敗の行方は約40万票に上る異議申し立て票の審査に委ねられる状況となっている。開票率がほぼ100%に達した段階でも両候補の差は2000票余りにとどまっており、最終結果の確定には数週間を要する可能性が高まっている。

全国選挙管理委員会(ONPE)の集計によると、フジモリ氏の得票率は50.004%、約903万6000票を獲得。サンチェス氏は49.996%、約903万4000票となっている。両者の差はわずかで、有効投票総数約1800万票の中では誤差に近い水準だ。このため、通常であれば大勢に影響しない異議申し立て票の扱いが、今回の選挙では決定的な意味を持つことになった。

現在、全国約1600カ所の投票所の結果について異議申し立てが行われている。これらは合計約40万票分に相当し、投票記録の不一致や集計表の記載ミス、各陣営の立会人による異議などが理由となっている。案件はまず特別選挙裁判所(JEE)が審査し、その後必要に応じて全国選挙審議会(JNE)が最終判断を下す仕組みだ。審査結果は順次公式集計に反映されるため、結果が確定するまでには相当な時間がかかる見込みである。

争点となっている票の多くは首都リマ周辺に集中している。リマはフジモリ氏の支持基盤であるため、これらの票の扱いが最終結果を左右する可能性がある。一方、サンチェス陣営は国内外の約2400投票所について無効票の認定を求めており、海外投票の輸送過程や一部投票所での手続きに不備があったと主張している。しかし、選挙当局や国際監視団は現時点で大規模な不正の証拠は確認されていないとしている。

今回の選挙は、政治的混乱が続くペルーの将来を左右する重要な選択と位置付けられている。過去10年間で8人の大統領が誕生した同国では、政権の短命化や議会との対立が常態化し、有権者の政治不信も深刻だ。治安悪化や経済格差への不満を背景に、フジモリ氏は犯罪対策の強化を、サンチェス氏は憲法改正や地方振興を訴えて支持を集めた。

市場関係者や投資家は市場寄りの政策を掲げるフジモリ氏の優勢を好感しているが、最終結果が確定するまでは不透明感が続くとみられる。地元メディアによると、結果の確定は7月中旬までずれ込む可能性がある。国の進路を決める異例の接戦は民主主義の試練として国内外から注目を集めている。

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